〇〇体質なのは分かったけど、じゃあ実際どういう事がおきるの?
皆さんこんにちは!
阪急千里線『南千里駅』直結、
吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院
自律神経治療が得意な鍼灸師の岡崎です!
2月は日が経つのが早いですね、あっという間に3月です。
ようやく温かくなりそうな雰囲気がありますが、油断しないように乗り切りましょう。
さて今回は、前回のブログで取り上げた、6グループの体質分類について
具体的にどういう性質を持つのか深堀していこうと思います。
自分がどの体質だったか忘れてしまった方は、前ブログをご参照ください。
→〇〇体質ってよく耳にすると思いますが、実際どんな体質があるのかご存知ですか?
※下記リンクで各グループの項目に飛べます!
Aグループが一番多かった方は気虚タイプ
Bグループが一番多かった方は気鬱タイプ
Cグループが一番多かった方は気逆タイプ
Dグループが一番多かった方は血虚タイプ
Eグループが一番多かった方は瘀血タイプ
Fグループが一番多かった方は水滞タイプ
気虚タイプ
このグループに飛んできた方は、気が不足しています!
はい、いきなりですが、血とか水ならまだイメージわきますけど、
気ってそもそもなんだという事になりますよね?
解釈は様々ですが、体内で血や水を動かす(全身の隅々まで巡らせる)
原動力とでもいえばいいでしょうか。
電気のブレーカーみたいな感じですね。
気虚という状態はその原動力が少ない状態なので、身体の中のいろんな機能が機能低下、
もしくはストップしている状況です。
このグループに飛んできた方は、基本的には疲れ切っています。
やる気は出ない、疲れは取れない、気分は沈む…
そんな状態が続いて余計にどんより…
圧倒的に休息が足りていません!!
まず休みましょう。
特に、休むのが苦手な何でも効率的にこなしてしまう要領のいい方は
休むための時間を設けるようにしないと、いつまでたっても休めません。
内臓も、この記事を読んでいるあなた自身も疲労困憊です。
疲れが取れないと、扁桃などの弱りから免疫力の低下も起きるので、
余計にしんどい状態で日々過ごすことになります。
めぐらせる力がないと血や水を求めている場所に上手く運ばれないので、
詳しくは後で出てきますが、部分的な血虚や瘀血、水滞を引き起こす原因にもなります。
気鬱タイプ
今度は気虚に対して気鬱、気の不足ではなくうっ滞(渋滞)している状態です。
先ほどはめぐらせる力が無い状態でしたが、今度は渋滞が起きてめぐらせる力はあるけど進んでいない状態です。
解釈が難しいですよね。
例えるならば、高速道路で渋滞が起きているような感じです。
少しずつ動いてはいるけども、スムーズには動かない…そんな状態です。
このタイプの方は、上手くストレスを発散出来ていない傾向があるので、
イライラしがちで些細なことで怒ったり、逆に抑うつ状態になっていたりすることが多いです。
そして気鬱の状態になると、気によって運ばれる血や水も停滞しがちになりますので、
後に出てくる瘀血や水滞の原因にもなります。
このグループの方はストレスが多かったり、あまり動かない生活をしていることが多いので、
体を動かして発散させると症状が楽になる事があります。
発散の方法は何でもいいので、必ず運動でないといけないという事はありません。
気鬱に一番いい方法はしゃべることですから。
といっても、少しくらいは動いた方がいいですけどね。
軽いストレッチくらいから始めても問題はありません。
気逆タイプ
このグループに飛んできた方は、気が正しい流れで巡っていない状態です。
といってももさっぱり分からんと思います。
例えは悪いですが、一方通行の道を逆走している感じです。(そのままでしたね)
気は目に見えませんが、血と水は目に見える物体として存在します。
それぞれの性質上、気は上半身に、血と水は重力の影響で下半身に集まりやすいので、
めぐりの異常である気逆の場合は、上半身の症状が多くなります。
このタイプは、生活環境や食生活に由来することや、
暑さ寒さの気候などにも影響されることがしばしばあります。
具体的には冷たい物や熱すぎるものの摂りすぎ、冷たい風にあたり続けて体が冷える(エアコンなど)、
食べ過ぎ、冷たい空気を吸い込んだなど様々です。
上半身に症状が多いので、変に首などをさわるより、
簡単にできる足裏や足指へのマッサージがオススメです。
血虚タイプ
ここからは気から血の話になります。
東洋医学では、血は血液だけの事を指すのではなく、
血液中で運ばれる栄養なども含んだ意味を持ちます。
その血が虚、つまり不足している状態ですから、疲れやすくなったり、
目につくところ(肌のうるおいや爪、髪の艶)に症状が出やすくなります。
血虚はいろんな捉え方があり、単純に不足しているといっても
血を作り出す力が弱っていて不足しているのか、出ていく量が多くて不足するのか、
めぐりが悪くて局所的に不足しているのかと様々なパターンがあります。
解決の糸口は、気虚の時と同じでまずきちんと休息をとる事、そしてよく寝ることです。
夜更かししたりすることで、血が多く必要な目をずっと活動させることになりますし、
なにより疲れが取れません。
体の修復などは寝ている時に盛んに行われているので、
わざわざそのチャンスを逃すことになります。
瘀血タイプ
今度は瘀血で、気鬱と同じように血が滞っている状態です。
このタイプも、全身で瘀血を引き起こしているのか、
めぐりが悪いせいである部分では行き届かないから血虚、ある部分では渋滞を起こして瘀血という混合パターンもあったりします。
今回はややこしいので体質での瘀血のお話です。
めぐらずに滞っている血は、本来の血が持つ働きが無くなってしまい、むしろ害を引き起こします。
そのため、目の下にクマが出たり、吹き出物など肌荒れを引き起こしたり、
肩や首のこり、便秘の原因になります。
その他には、血がめぐらないので冷えによる不調が出やすいのも特徴です。
対処法としては、血をめぐらすために身体を温めるのが重要です。
ストレスや過労は身体を冷やす要因となるので、湯船にゆっくり浸かったり、
息抜きに温泉にいくのもいいですね。
骨盤まわりはうっ血を起こしやすいので、腹巻きを使ったり、
そけい部を湯たんぽなどで温めるのがベストです。
立ちっぱなしや座りっぱなしもうっ血を起こすもとになるので、
できればこまめに体を動かしましょう。
水滞タイプ
気の滞り、血の滞りときて、最後は水の滞りである水滞です。
別の言い方では水毒とも言います。
分かりやすく言えばリンパの流れが悪いという解釈をして頂けたらと思います。
体内での水の滞りが起きると、その部分を通るはずだった気や血の循環も妨げてしまう事になります。
水滞も部位ごとに複数のタイプに分かれます。
①全身に水滞が起きているといわゆる水太りのような感じになり、
めまいなどの不調が現れやすくなります。
②胸まわりでの水滞が起きると、肋骨周りの動きが悪くなって呼吸器系の不調が起きやすくなります。
③顔や関節に水滞が起きた場合は、むくみなどの元になります。
ひどければリウマチなどを引き起こすこともあるので、実は侮れません。
このあたりで水滞が起きる時は、首やわきの下の筋肉が固くてリンパの流れが悪いことが多いです。
④最後にお腹の水滞ですが、胃や腸などの内臓に水が停滞してお腹がぽっこりしやすくなります。
もしくは、下肢の冷えの原因になったりお腹を下しやすくなります。
体の中の水は、めぐっていれば悪さをしませんが停滞すると冷えの原因にもなります。
まずは身体を温める習慣をつけましょう。
温かいものと冷たい物の2沢なら、とりあえず温かい物を選びましょう。
食べ物などには寒熱などの性質がありますが、その話はまた次の機会に!
以上が体質別の解説でした。
こういった体質別の傾向を少し知っておくだけで、自分がどんな時どのような不調が出てくるのか予測ができるようになります。
体質改善や不調改善は鍼灸治療の得意分野です!
つらくなるその前に、また、しんどくなってからでも遅くはありません。
快適な日常のために、身体のケアをしておきましょう!