あなたの痛みはどこから③なぜ治ってないのに痛くなくなるのか
こんにちは。
急激に寒くなり、世間では風邪が大流行しています。
珍しいくらいの寒暖差だそうで、確かにこころなしか自律神経の乱れのようなものを感じます。
年末の貴重な時間、できれば風邪などひかず有意義に使いたいものですが、あなたはいかがお過ごしでしょうか。
わたしは今のところ健康です。
阪急南千里駅直結のショッピングセンター『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院 川村です。
今回は『なぜ治っていないのに痛くなくなるのか』について考えていきたいと思います。
これに関してはいろいろなパターンがあるのですが、そのうちの一つに代償運動というものがあります。
これは本来の動作を行う場所ではなく、別の場所を使うことでその動作を行うことをいいます。
以前のブログで使った画像ですが、左が肩関節の外転で右が僧帽筋を使った代償運動です。
こういうことが全身で起こります。
人間の体というのは一カ所や二カ所痛くなったからと言ってもう動けませんというわけにはいかず、
(目の前の仕事は自分がどういう状態でもなくなったりはしません)
使えないなら使えないなりに何とかしようとします。
何かが起こった時の予備力として備わっている機能で、実際これがあるからいろいろな場面で便利なものです。
ここで表題なのですが、痛いのを我慢して動かしているうちにこの代償運動が完成し悪いところに負担がかからなくなった。
というパターンでは治ってなくても痛みを感じなくなることがあります。
ただこれは「痛くなくなってよかったね」というわけにはいきません。
本来10人でやる仕事を9人でやって、しかも残った人間は専門外の仕事をしているようなもので必ずいずれは無理が来ます。
無理やり使われている場所はそのうち疲れて動けなくなり、そうなると今度は8人でやることになります。
そのうちまた動けなくなる場所が増え7人、6人となってくると、ついにどうにもならなくなってしまうというわけです。
こういう代償運動の連鎖は気づいた時点で適切なアプローチをすれば改善していくことが多いのですが、
進めば進むほど状況は複雑で難解になり、適切なアプローチとは何なのかがわからなくなってきます。
問題は早く対処した方がよいのはなんでも一緒ですね。
忙しくて自分の体にかまっている暇がないなんてことは個人的にもよくあることですが、
早めにかまってあげたほうがかえってリカバリーに要する時間は少なく済んだりするものです。
代償運動をどうやって発見するかという話になると大変ややこしくなり、専門書も出ているぐらいですので説明するのは少し難しいのですが、
腕や足であれば、鏡の前で左右の動きを見比べてみるだけでも結構わかったりします。
同じような場所に同じような痛みを繰り返されている方は一度しっかり確認してみてはいかがでしょうか。
気になってやってみたけどよくわからん。という方は私が探しますので、ぜひ一度気軽にご相談ください。
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