こける原因はこれ(理屈っぽさ注意)
いよいよ12月となりました。
師走とはよく言ったもので、心なしかトナリエ南千里の中を歩く人のスピードも
だんだん早くなっているような気がします。
寒波も来るようでいよいよ寒さが身に応える季節になりましたが、
あなたはいかがお過ごしでしょうか?
私は今日も元気に診療中です。
阪急千里線南千里駅直結、吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院 川村です。
さて、厚着になり靴がブーツになり、筋肉が冷えたり地面が凍ったりと
冬は転倒のリスクが高くなる季節でもあります。
ただでさえ忙しい12月ですので、ケガして動けなくなってる暇がない方がほとんどでしょう。
前回に引き続き、今回は転倒予防について書いていきたいと思います。
前回書きましたように、予防をするためには原因を特定することが不可欠です。
それでは、原因になりうる人間がこけないために必要な機能について、説明していきたいと思います。
バランスを取るために必要な機能は、大きく分けると
・感覚機能
・運動機能
の二つに分かれます。
さらに細かく分けると、
・感覚機能
視覚(その名の通り、視力、視野などの能力)
前庭感覚(自分の体のバランス変化を感知する能力、三半規管とか言います)
体性感覚(皮膚などに圧迫がかかったり、振動が起ったりしたときに感知する能力)
・運動機能
筋力(その名の通り筋肉のパワー)
関節(関節がどこまで動くか)
という形になります。
これらの一つでも機能が低下すると、バランスの低下=転倒リスクの上昇が起こるので、
一口に転倒のリスクがある、と言ってもどの機能、能力が低くなってるのかによって、
対策は全然違ってくるので、注意が必要です。
前回のプロセスで言うと
1.バランスを崩さず、重心を支持基底面の中に入れ続ける。=感覚機能全般
2.筋肉が十分に活動し、各関節が自分のイメージ通りに動く。=運動機能全般
3.転倒するような状況(つまづくなど)が起こった場合、足の裏などでその状況に気付く。=体性感覚
4.気付いた時、その状況を改善させるために体を動かす。(足を一歩前に出す、手すりをつかむ等)=前庭感覚、運動機能
5.動かしたのち、筋力で体を支える。=筋力、関節可動域
という感じになります。
例えば、足のむくみや、神経圧迫などでの足の裏の感覚の低下は、体性感覚の低下と言えるのですが、
この状態で筋力強化のため、筋トレをしても、感覚が戻らない限りは
転倒のリスクはつきまといます。
(筋トレでむくみが取れ、感覚がもどる。という事はあるかもしれませんが)
自分の状態を先に分析しないといけない。というのはこのためです。
上の例でも挙げましたがこのなかでも特に盲点になりやすいのが、足裏の感覚の鈍さです。
特に冬は履物が靴底がしっかりしたものに変わるため地面と足裏との間に障害が多く
より鋭敏な足裏が要求されるにもかかわらず、
ブーツによる足首の運動阻害やむくみ、冷えなどの感覚を鈍くする条件がそろっています。
筋力が落ちてるわけないし、普段からふらつくわけでもないのに、
なんか最近よくこけそうになる。という方は足の裏の感覚訓練をやってみてはいかがでしょうか?
やり方は簡単で、
↑こんな感じのいぼがついたマットか青竹踏みを用意して(例によって100均のやつでOKです)
上で足踏みしてください。
筋トレではないので、何十回もする必要はありません。
気付いた時にちょろっとするだけでもそれなりに効果があるのでおすすめです。
ほんとを言うと、専門家にどの機能が落ちているのか分析してもらうのが一番なのですが、
雑なことを言えば最終的に全部の機能に問題がなくなればいいので
急を要するような場合でなければ、一つ一つしらみつぶしに改善していって
それで『こけやすさ』が変わるかどうかを見ていくのも一つです。
(気を付けないといけないのは、効果のないことを続けてしまう事です)
青竹踏み、いぼマット踏みは簡単にできてリスクもほとんどないので、(バランスは改善しなくても体には良いですし)
やってみてあんまり変わらなければ筋トレや、片足立ちの訓練などをやってみても良いと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
外反母趾や血液循環の悪さ、足の骨の動きの悪さも、足裏の感覚を鈍くします。
これらの治療は当院でも行っていますので、お困りの方はぜひお越しください。
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