ナシ(梨)の持つ作用を東洋・西洋医学の両方の観点から解説してみた。
阪急千里線『南千里駅』直結、
吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院
自律神経治療・頭痛・眼治療が得意な鍼灸師の岡崎です!
熱くなったり寒くなったりと忙しい時期ですが、今日でお彼岸も終わりなのでこれから安定した気候が続いてくれるといいですね!
さて、今回は久々に秋にちなんだ食べ物の話をしていこうと思います。
今回の題材はナシ(梨)です。
リンゴ派とナシ派に分かれると思いますが、皆さんはどちらが好みですか?
私はナシ派です(誰も聞いていない)
余談はさておき、ここから本題に入りましょう。
まずは西洋医学の観点から見ていきます。
ナシにはアスパラギン酸やサポニン、カリウムといった栄養素が含まれています。
アスパラギン酸には毛細血管の拡張作用があります。
血管拡張作用があるので、血流が良くなり血圧が下がりやすくなります。
また、体内のアンモニアを排除して疲労回復作用や内臓強化作用、そして美肌の維持作用もあります。
この酸はアスパラガスに多く含まれていますが、ナシにも含まれています。
サポニンは配糖体の一種で、抗酸化作用や血流改善作用などの働きがあります。
他にも、免疫向上や肝機能向上、肥満防止の作用もあったりします。
…が、ナシをいっぱい食べたら太らない、なんてことはないのでご注意を!
カリウムに関しては、ナシ以外の果物類にも含まれていることが多いです。
カリウムにはナトリウムの排出を助け血圧を下げる働きがあったり、浸透圧の調整をしたりします。
他にも多数働きはありますが、それはまたの機会のお楽しみです!
次に、東洋医学の観点でナシの解説をします。
ナシは寒性で水分が多いため、身体の水分が不足しがちなのぼせやすい方(陰虚)にオススメな食材です。
ですが、普段から体が冷えやすく腹痛を起こしやすいタイプ(陽虚)の方にはあまり合いません。
胃腸の弱いタイプの方や、小児が食べる際は少量にとどめておいた方がいいですね。
どちらかというと、高血圧で熱のこもりやすい方や糖尿病を患っている方などに向いている食べ物です。
ナシは生で食べると熱を収める働きがありますが、よく煮て食べると身体の陰を補う(潤いをもたらす)働きがあります。
なので、体調や症状によって食べ方を変えるといいでしょう。
ナシの影響を強く受ける臓腑は、主に秋に変調が増える肺(あとは胃)です。
今の時期空気が乾燥するので、肺の管轄である皮膚のトラブル(乾燥、肌荒れなど)や、気管・気管支のトラブル(咳、痰など)にも有効です。
東洋医学では、肺には水分をめぐらせる働きもあるとされているので、ちょっとしたむくみなどにもいいですね。
好き嫌い分かれるナシですが、美味しく食べて元気に過ごしましょう!
体質改善や不調改善は鍼灸治療の得意分野です!
食薬膳(漢方薬)と鍼灸治療は車の両輪のような関係です。
身体の内外から調子を整えて、不調知らずを目指しましょうね!