疲れとコーヒー カフェインのとりすぎに関する豆知識
急に暑くなりましたね。
外の暑さと室内の冷房のせいで、体力がガリガリ削られているような気がします。
あなたはいかがお過ごしでしょうか?
阪急千里線南千里駅直結、吹田市津雲台のショッピングセンター
「トナリエ南千里」で今日も元気に診療中です。
南千里鍼灸整骨院の川村です。
疲労を感じやすい時期です。
どうもしゃっきりしない時、アイスコーヒーを飲んで気を引き締める方も
多いのではないでしょうか?
疲労感の強い味方であるコーヒー、僕もコーヒーは大好きですが
何事も過ぎたるは及ばざるがごとしということで
あまり頼りすぎるのも考え物です。
ネットニュースなんかを見てても、エナジードリンクの飲み過ぎで
中毒を起こした人が良く出ていますよね。
カフェインはうまく使えば忙しい毎日の頼れる味方になってくれますが、
きちんとリスクを知らないと、手痛いしっぺ返しがくることもあります。
ということで、今日はカフェインに関する豆知識を書いていきたいと思います。
カフェインのとりすぎに関する豆知識① 「カフェインそのものに栄養はない」
これは書いている意味そのものです。カフェインそのものは
あなたの身体を回復させたり、動かすためのエネルギーにはなりません。
体を動かしているのはあくまでもあなたの身体の中にある栄養物です。
いわゆるエナジードリンクはそれそのものにエナジーが含まれているわけでなく
飲んで元気になるのはあなたのエナジーが引っ張り出されているからです。
(これを飲むと)エナジー(が補給できる)ドリンク ではなく、
(あなたの身体の中の)エナジー(を全部がんばって出し切る)ドリンク
というわけです。
それはコーヒーでも同じことですので、あまりにも疲れている時や
コーヒーを飲んでもなお疲れを感じるときは、量を増やすのではなく、
体を休ませましょう。
(何杯飲もうが、体の中の栄養は増えませんし、疲労物質はなくなりません)
カフェインのとりすぎに関する豆知識② 「結構長く効く」
これもその通り、カフェインは思っているより結構長く効きます。
どれくらい長く効くかというと、半減期(体の中で半分になる時間)が
だいたい6時間くらいだそうです。
コーヒーを朝10時に二杯飲むと、夕方四時にも一杯分くらい体の中にあ
るということですね。
皆さんご存知の通り、カフェインには目を覚ます効果がありますので、
あんまり遅い時間に飲むと、夜眠れなくなったり、眠りが浅くなったりして
次の日に疲れを持ち越してしまうことがあります。
カフェインによる睡眠の浅さは本人は気づかないという研究結果もあるそうですので、
疲れがたまっている時は、コーヒーを飲むのは午前中にするのがおすすめです。
カフェインのとりすぎに関する豆知識③ 「カフェインでとれた疲れは後からくる」
脳が疲労すると「アデノシン」という物質が出てくるのですが、
カフェインはこのアデノシンと形が大変よく似ていて、アデノシンの代わりに
受容体と結合することで、「疲労感」をなくします。
ほな出たアデノシンはどうなんねんという話しなんですが、
受容体と結合してないアデノシンは代謝されず、そこにいます。
カフェインが結合している間も、脳と体を使っている限り、アデノシンは
出続けますので、カフェインがいなくなった後は、たまったアデノシンが
受容体と結合を始め、疲労感がどっと来るわけです。
また、カフェインは以前ご紹介した「コルチゾール」の分泌を促進させるため、
長期的に多量に飲み続ければ副腎の疲労を招きます。
詳しくはhttps://www.senri-shinkyuseikotsu.com/?p=580をご覧ください。
カフェイン切れ→疲れどっと出る→コーヒー飲む→疲れたまる→カフェイン切れ
という悪循環になると、疲労は回復せず、常にカフェインを摂取し続けなければ
いけなくなります。
休むべき時は休むのが体力回復の近道です。
いかがでしたでしょうか?
悪い所ばっかり書きましたが、重ねて言うと私はコーヒーが大好きですし、
ここが頑張り時、という時はカフェインにはむちゃくちゃ助けられています。
コーヒーの良い所はまた次回書いていきたいと思います。
コーヒーに依存し過ぎずうまく付き合って、忙しい日々、暑い夏をのりきりましょう。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コーヒーを飲んでも回復しない体の不調は
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