立ちっぱなし、座りっぱなし、ごろごろしすぎ…それぞれこんな影響があります!
皆さんこんにちは!
阪急千里線『南千里駅』直結、
吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院
自律神経治療が得意な鍼灸師の岡崎です!
3月も終盤に近付いてきて、しっかり春らしい気候になってきました。
調子を崩している方が多くいらしていますので、皆さまお気を付けくださいね!
さて今回は、立位・坐位・臥位といった、普段何気なくやっている体勢が
どのように身体に影響するのかを複数回に分けて解説していきます。
※今回も、太字・赤字などの色付きを中心にお読みくださいね!
今回は立位のお話です。
立位は他の姿勢と比べて重力が下に働くので、血液循環が阻害されます。
血液循環は頭と足の高さがほぼ同じになる寝ている時がいちばんしやすく、
立っている時は重力に抵抗する強い力が必要になり、心臓系が中心になって循環します。
立位は、座っている時や横になっている時に比べると心臓の負担が最も大きく、
さらに立ったままであまり動かないとなると、体液循環のために各臓器の力を使えないので、
心臓のみに負担が集中し、最終的に腎機能に影響を及ぼします。
(東洋医学では腎系は、人体における電気の主電源のような役割を持っているので、
他に働いてくれる臓器がないと、代わりに腎系が過剰に働くことになります。)
そもそも、腎臓には体内にある血液量の1/5が集まるので、
循環の問題がある時は腎系の異常も出てくることが多くなります。
立位で考え事をしたり、物を食べるなどの血液をたくさん使うような行動は
もっと負担がかかります。
歩いたり体全体を動かす方が、ふくらはぎの筋肉を使った静脈還流の手助けがあるので楽になります。
なお、立ちっぱなしの仕事をしている人は腎、心、脾系の症状が出やすくなります。
立位は2種類に分けられ、動いている場合と止まっている場合に分かれます。
動いている時は筋肉の運動があるので、止まっている時に比べると静脈還流が容易になります。
心臓は、身体の遠い所に血液を押し出す力は持っていますが、
自分の方に引き付ける作用はあまりありません。
静脈還流は、肺による呼吸であったり、肝系がもつ筋肉の運動がポンプの働きで行っています。
なので、立っていても動いていると比較的循環がしやすい状態になります。
ところが、じっと立っていると筋肉の動きがあまりないので、静脈還流が減ってきます。
そうすると、普段以上に心臓が働くことになり、疲労感にもつながります。
心臓が十分に働けないと、一緒に働いている腎系にもかなり負担がかかります。
腎系が弱ってくると血液、リンパ液をはじめとする、体液代謝が順調に行われなくなっていきます。
体液の循環は血液だけがしているわけではありません。
血液に関しては、心臓のポンプ作用があるのでまだ巡りやすいのですが、
リンパ液などは運動など、身体を動かすことによって還流するので、
立ってじっとしているとリンパの動きがあまりありません。
血液は体全体をめぐるのに1分弱で済みますが、リンパは何と12~24時間かかります。
身体を1周するのに早くても半日かかります。
体液代謝は腎系の働きの一部なので、これが低下することで、腎系の不調が現れます。
また、身体の重みが筋肉や骨にかかり続けるので、関節への圧迫が起こります。
その結果、腰や股関節、膝関節あたりに痛みが起きやすくなります。
この様に立ったままの状態、それも特にじっと立ったままだとでいると、
心系と腎系にとても負担がかかります。
なので、必要があって立ちっぱなしになる事があれば、軽く足踏みをしたり、
身体を伸ばしたりとできるだけじっとしている時間を減らしていくのが大事になります。
以上、立位のお話でした。
仕事柄立ちっぱなし、なんて方は多いと思います。
変えようがないから仕方ない…と思う前に、足首を回したり、
軽くジャンプしてみたりと出来ることにチャレンジしてみましょう!
座位・臥位については次回で取り上げますね!
体質改善や不調改善は鍼灸治療の得意分野です!
どんな症状でも一度ご相談くださいね(*^_^*)