身体に現れる様々な不調の背景に、扁桃が絡んでいるのをご存知ですか?
皆さんこんにちは!
阪急千里線『南千里駅』直結、
吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院
自律神経治療が得意な鍼灸師の岡崎です!
3月半ばになりましたが、1、2週間前に比べると幾分か暖かくなりましたね。
ですが、朝晩はまだ冷える場合があり、日中も風が冷たいと意外と冷えるので油断は禁物です。
前回、前々回の体質診断ブログは、おかげさまで好評でした。
色んな方から、「私は〇〇タイプでした」などの報告をして頂けたので、
少しでもお役に立つ記事をかけているのかなと感無量です(´;ω;`)
さて今回は、風邪のような症状に関係がある、
扁桃の弱りと体の不調について進めていきたいと思います。
※お急ぎの方は、太字・赤字・青字を優先して読み進めて下さいね!
皆さんが扁桃と聞くと、扁桃腺が真っ先に思い浮かぶかと思います。
まさにその扁桃腺の話です。
扁桃腺は、体外にあるウィルスや細菌などの病原体から体を守るための、
免疫の関所のような役割を持っています。
空気中の病原体は、鼻やのど、扁桃腺に付着することがほとんどで、
扁桃腺に付着した病原体が増殖すると炎症を起こします。
これが扁桃腺が腫れる原因(いわゆる扁桃炎)で、多くの場合は発熱を伴います。
今までにかかった方や、疲れるとよく発症するという方もいるのではないでしょうか?
余談ですが、 扁桃は「アーモンド」の和名です。
見た目がアーモンドに似ていることから、この名前が付けられたそうです。
そんな扁桃腺ですが、実は4種類に分かれていて、
咽頭扁桃
耳管扁桃
口蓋扁桃
舌扁桃
とそれぞれ名前がついています。
その中でも特に咽頭扁桃は、コロナウイルスによる後遺症に関係すると言われている、
慢性上咽頭炎を引き起こす上咽頭という場所に近いのです。
場所は鼻とノドの中間くらいの場所です。
普段は外敵から身を守っている扁桃ですが、当然体の中の器官である以上、
働き過ぎて弱ることもあります。
扁桃の働きが弱体化するような要因は、
ストレス過多やうつ症状、ショックな出来事やトラウマ、過去のケガ・捻挫・手術など、
エアコンの冷風や冷飲食などで体が冷えている、
過労、喫煙、カフェイン(エナジードリンクも)、抗生物質などを含む薬の長期摂取、
乳製品・糖類の過剰摂取、免疫抑制剤の使用、各種炎症症状、局所の細菌感染、
放射線治療など、無数に存在します。
そして、その扁桃の弱りが原因となって起きる不調もまた多く、
首・肩こりや頭痛、不眠はもちろんの事、
疲れが取れない(原因不明の慢性疲労)、食欲の低下、アレルギーの悪化、
耳鳴りやめまいの出現、リンパ腺の腫脹、中耳炎、
傷の治りが遅い(治りが悪い)、そけい部の痛み、
そして何より、施術による反応が現れにくくなる=そのほかの不調もなかなか治らない
といった状態になります。
身体の広範囲に様々な症状をもたらす扁桃の弱りですが、その対策として、どんな症状で来院されていてもほぼ全員の施術内容に扁桃への処置を行っています。
そこで、実際にいつも鍼灸治療中に使用している扁桃の弱りを回復させるツボをご紹介!
章門(しょうもん)
ここは咽頭扁桃の所見に対応しているツボです。
耳の下に骨の出っ張りがありますが、そのでっぱりの少し下を押して痛かったり、
コリを感じる場合は咽頭扁桃の反応としてみます。
その場合、この章門のあたりを軽く押さえておくと首が柔らかくなります。
このツボは、その他の内臓の不調や、お腹が突っ張って体が伸ばせない、
深呼吸をしても息が吸いづらいといった場合にも使うツボです。
手三里(てさんり)
曲池(きょくち)
この2つのツボは口蓋扁桃の所見に対応しているツボです。
口蓋扁桃の反応は先ほどの耳の下にある骨の出っ張りのやや後ろ側にあたります。
ここを押して痛みがあったり、コリを感じたりした場合は
手三里や曲池を刺激すれば、首が柔らかくなります。
その他、肩こりや息苦しさ、巻き肩などにも使うツボです。
手三里や曲池のある場所は、デスクワークなどですぐに硬くなる場所でもあるので、
普段からケアを心がけましょう。
いかがでしたか?
実際はもっと細かい内容ではあるのですが、
どういった事をすると扁桃の働きが弱り、どのような症状が出るのかというのが
なんとなく知って頂けたのではないかと思います。
体質改善や不調改善は鍼灸治療の得意分野です!
今のご時世、免疫力の低下というのは心配になりますよね?
ご希望がありましたら、治療後に扁桃に対してのツボに円皮鍼(置き鍼)を貼付しますので
一声かけて下さいね!