秋から冬にかけて喘息やよく似た症状が大変増加します。
皆さんこんにちは!
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経治療と眼精疲労治療が得意な鍼灸師 岡崎です!
早いもので、10月も下旬になりました。
朝晩が冷え始めてからすっかり秋らしさも深まりましたが、日中の日差しだけはどうも夏の名残がある気がします。
最近は秋に関係した内容にしていますが、今回は秋口に悪化しやすい気管支喘息について取り上げてみようと思います。
気管支喘息は呼吸困難を引き起こす代表的な病気で、主に息を吐きだすのが困難になります。
喘息発作がないときは特に何の症状もありませんが、ひとたび発作が起きれば寝ていられなくなります。
季節の変わり目や夜間、特に明け方に呼吸困難が起こりやすいのですが、この明け方というのは臓器時間でいうところの肺の時間に当たります。
臓器時間とは、24時間を2時間ずつ12分割して各臓腑を割り当てたものになります。
臓器時間についてはまた今度解説するとして、本題に戻るとAM3時から5時までの明け方に当たる時間に肺が該当するので、呼吸器系の調子が悪い方は目が覚めやすかったり、喘息発作が出やすくなります。
東洋医学的にみると、肺系統や腎系統が弱い方が発症しやすいとされてます。
もしくは、肺系統や腎系統が弱化しやすい生活を送っていると起きる可能性があります。
どういうものが該当するかというと、
肺系統
・ 前傾姿勢が続く(デスクワークなど)
・冷たい空気を吸う
・苦味、辛味の過飲食
・さみしい、悲しい思いをする
腎系統
・食欲旺盛で過食気味
・甘味の取りすぎ
・フルーツの常食
・ジュースの常飲
・塩分の過剰摂取
・小心で用心深い、何かにおびえている
といったものがあげられます。
こうやって東洋医学的に気管支喘息を見ると、偏食と過食、体の冷えに原因があるともいえるかもしれません。
昼間にアイスやジュースなどの冷たいものの食べ飲みしたり(もちろん夜も)、果物や甘いものばかり食べて、夜は寝相が悪かったりして布団から体が出た状態で、昼夜問わず体の芯まで冷えるような生活だといつ発症してもおかしありません。
身体の芯まで冷えてしまっていると当然温めようと身体は発熱します。
ですが、すでに体力が十分になく身体が弱っているため、強い発熱を起こすことができなくなります。
その弱った働きを助けるために胸郭の動きで補おうとした結果、咳の発作が起きると考えられています。
また、身体の構造上冷たい空気は体の中に入らないようにできているのですが、口呼吸が続いて加温加湿されることなく外気を取り込んでしまうと、気管を狭めてでも冷たい空気を吸わないようにしようとします。
(通常鼻呼吸であれば、鼻腔を通って適度に加温加湿されて体内に温かく湿った空気が届けられます。)
そこでむせ返って咳が続くと気管自体に炎症がおきてさらに刺激が加わります。
その結果、喉がいがいがして空咳も増えます。
そのほかに、室内のホコリやハウスダスト、花粉、ペットの毛なども発作のきっかけとなることもあるので、こまめな掃除や換気も大切です。
西洋医学的に見れば、咳ぜんそくや小児喘息、気管支喘息と名前がそれぞれ変わり病態も少しずつ違いますが、東洋医学的にみると同じ咳のグループにまとめることができます。
その咳の症状に各臓腑の特徴がくっついて、細分化されていくわけです。
そこで、咳が続くときに緩和が期待できるツボの紹介をして終わりたいと思います。
尺沢(しゃくたく)
ひじを曲げたときにできるしわの親指側にあります。
ひじを曲げると真ん中あたりに腱が触れるようになりますが、その腱の親指側を押さえると痛むところがあると思います。
太谿(たいけい)
こちらは足の内くるぶしの後ろ側のくぼみにあります。
アキレス腱と内くるぶしの中間あたりですが、やや骨際を押した方が痛みが強い場所を触れます。
この2つのツボは押さえると痛いことが多いので、優しくマッサージするかせんねん灸などで温めると咳がなくても呼吸が楽になります。
普段から触っておくといいでしょう。
いかがでしたでしょうか?
小児喘息の既往歴があっても、大人になってからは問題ないという方がほとんどかと思います。
ですが、過去に起きたということはその状態になりやすい素因は持っているということになります。
なので不摂生が続くと、似たような系統の不調が起こりやすくなります。
(今回の例でいえば咳込みや風邪をひきやすいなど)
体質改善や不調改善は鍼灸治療の得意分野です!
ご自身で取り組める範囲からでいいので、健康的な生活習慣に少しだけ意識を向けてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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