現代人は強い負担がかかり続ける首の骨をもっといたわるべき!

早く暖かくなってほしいと願う日々です。
2月は日数も少ないので一瞬で過ぎてしまいそうです。
寒さが続くと肩こりや腰の痛みがひどくなりやすいので、いま一度ご注意ください。
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調と眼精疲労治療が得意な鍼灸師 岡崎です!
今回は背骨に焦点を当ててみようと思います。
単に背骨といってもみなさんご存じの通り、首・背中・腰と部位によって骨の名前も変わりそれぞれの働きも違っています。
大抵の場合、姿勢を良くしようとすればするほどどこかに力が入ってしまい、構造としての背骨が持つ柔軟性が失われていきます。
それによって首や腰の筋肉の疲労に繋がります。
体を安定させようとすればするほど、安定感が無くなっていくのは皮肉なものです。
実は身体を安定させるコツはなんと脱力にあります!
と、話が脱線していきそうなので本題に戻しますが、各部位の動きを少しでも知っておけば変な姿勢になる事を防ぐことが出来るかもしれません。
ということで、今回はその中でも首の骨である頸椎についてやっていきます。
頸椎は、背骨の中でも上から7個までの部位の事を指します。
頸椎の横の飛び出した場所には穴が開いていて、椎骨動脈という血管が通っています。
首を通る主要な血管は2つあり、一つは知名度の高い総頚動脈(さらに枝分かれします)で主に表面の筋肉などに分布していきます。
それに対し、椎骨動脈は頭の中に入って最終的に脳へと繋がります。
よく我流で首を鳴らしたりする方がいますが、危ないので気を付けましょう。
下手したら、この椎骨動脈が傷つき最悪の場合死にます。
この動脈は骨に囲まれるような位置取りなので、頸椎の位置が悪いと周りからの圧迫で椎骨動脈の血流も悪くなり、頭に血が送られにくくなります。
首肩こりや姿勢の悪さによって椎骨動脈の血行が妨げられると、頭痛がでたり目の疲れが出たりと頭部の不調が出てきます。
私の鍼灸治療において、椎骨動脈の血流改善はほぼ全員に行っています。
それほど大事な場所であるという事です。
話は変わって、昨今ストレートネックという言葉を耳にすることが増えたかと思います。
最近ではスマホ首という言葉が市民権を得てきました。
頸椎はやんわり前側にカーブしていて、バネのように頭の重みを支えやすい構造になっています。
また、可動範囲が広いのですべての方向に動きやすいのも特徴です。
自分の真横を見るような動きでは動きを認識しやすいですが、上を向く動きになると半数ぐらいの方は首の動きが途中で止まっていることが多いです。
上を向くのに首の動きが不十分だと、目だけが上を向くようになってしまい、次いで肩をすくめるような動作が加わってしまいます。
本来上を向く時に肩の動作は不要なので、頸椎の動きに問題があるというのがすぐにわかります。
ストレートネックの方は上を向く動作がかなり苦手で、これがなかなか治らない肩こりなどの元になります。
そもそも現代の生活で腕を目線以上の高さに挙げることや、目線を上に向けること自体が減っているので首の動きが悪くなっていることに気づいていないことが多いです。
更に、頸椎への負荷のかかり方は頭の位置と深く関わりがあります。
体を垂直と仮定して、頭を15°前に傾けただけでなんと首に10㎏を超える負荷がかかります。
身の回りにあるもので10kgの物を想像してみてください。
また、45°くらいまで前に倒すと22㎏の負荷がかかります(ビールケース1つ分!)
駅のホームなどでよく見かける、スマートフォンまで顔が寄っているような人は60°を超えていると思いますが、27㎏越えの負荷が首にかかります。
(なんと小学3年生が首にしがみついているのと同じ!)
電車やバス、信号など待ち時間のある時にこんな感じで画面にかじりついている人多いので、ぜひ周りを見渡してみてください。
これを聞いてゾッとした方は、手元のスマホに目線を持って行くのではなく、目線にスマホを持って行きましょう。
いかがでしたでしょうか?
骨に関係する問題は矯正などで治療するイメージが強いかもしれませんが、鍼でもできます。
自律神経や免疫の問題、骨格の問題などは鍼灸治療の得意分野です!
鍼灸治療で身体の働きを正常に戻しましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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