しっかりぐっすり寝たいなら、背中の動きをお忘れなく!

ここにきて冬の本領発揮と言わんばかりの寒さですね。
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調と眼精疲労治療が得意な鍼灸師 岡崎です!
寒いとどうしても身体が縮こまりますので、無理のない範囲で身体を動かすように心掛けましょう。
さて、今回は前回の続きで背骨の働きについてやっていきます。
今回は頸椎の下にある胸椎に焦点を当ててみましょう。
椎骨のなかで胸椎が他と比べて圧倒的に違うところは、肋骨が繋がっているというところです。
首や腰は引っ付いている筋肉が多く動きを邪魔する要素が少ないので、可動域が広く可動範囲が大きいです。
しかし胸椎は、肋骨によって身体の前側で胸骨とつながり胸郭を構成しています。
そのため、胸椎自体はあまり大きく動くことが出来ません。
胸郭は肺や心臓の保護という役割を持っているので、逆に動きが多いと非常にまずいのです。
もし胸椎の可動域が広かったら、身体がバラバラになってしまいます。
なので、どちらかというと胸椎よりもよく動く首や腰を痛める方が多いと思います。
とはいっても、体をそらしたり曲げたりするのは苦手な胸椎ですが回旋動作(体幹のひねり)は得意です。
体をねじる時には動きに参加するので、胸椎周辺の筋肉が硬くなっている時に無理に身体をねじったりすると背中を痛めやすいので要注意です!
身近な例としては、身体は前を向いているのに振りかえって物を取ろうとしたときや、後ろから呼ばれて振り返るときなどです。
ケガを防ぐためにきちんと自分の正面で動作するようにしましょう。
あまり動くことの無い胸椎ですが11番・12番は少し特殊な構造をしていて、身体の曲げ伸ばしにも関わってきます。
他の肋骨は体の前側まで伸びていますが、11番・12番から伸びている肋骨は途中で終わっています。
そのため、他の胸椎に比べると制限が少ない分よく動きます。
よく動くという事は、痛めやすいという事です。
ここは消化器に関わるツボが並ぶエリアでもあるので、食べ過ぎや身体を冷やすような行動が多いと身体のだるさを感じたりぎっくり腰の要因になったりします。
甘い物をよく食べるといった方も硬くなっていることが多いので注意が必要です。
ここまで胸椎の構造のお話しでしたが、胸椎の持つもう一つの大切な働きは自律神経と大きな関わりがあるという事です。
胸椎は、自律神経の中でも特に交感神経との関連が強いです。
なので、背骨(特に胸椎)の動きが悪くなっている時は、交感神経の緊張によって身体全体の緊張も同時に起きていることが多いです。
更に胸椎は呼吸とも関連があるので、交感神経の過活動があると眠りが浅くなったり寝づらくなる傾向があります。
実際の施術の中で背中の緊張が取れると、自然と眠気が起きたり息がしやすくなったりするのを多く確認しています。
胸椎が関係するエリアには、内臓に影響があるツボが多く分布しています。
上部胸椎は呼吸器や心臓系など
中部胸椎は横隔膜の運動や肝臓・胆のう系など
下部胸椎は先ほどの消化器系や、糖代謝などにそれぞれ関係があります。
それぞれの臓器の既往歴・現病歴などがあると、関連のある骨の近くの筋肉が硬化して可動域が狭くなる傾向があります。
それぞれの臓器・器官への施術も同時に行っていますので、心当たりがある方は是非お伝えくださいね!
いかがでしたでしょうか?
日常動作の中で胸椎の可動域が悪くなる行動は非常に多く、その結果呼吸が浅くなっている方はたくさんおられます。
ですが、不思議なことに呼吸が浅いという自覚のある方は意外と少ないのです。
自律神経や免疫の問題、骨格の問題などは鍼灸治療の得意分野です!
自覚のない問題の早期発見・早期解決を目指しましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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