人体における背骨の要、腰椎についてのさまざまな知識

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北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調と眼精疲労治療が得意な鍼灸師 岡崎です!
来院される患者さんの中には定期的にやってくるぎっくり腰の波があるのですが、そのぎっくり腰と切っても切り離せないのが背骨の問題です。
以前、首と背中について解説したので、今回はそのぎっくり腰とすごく関係の深い腰骨、腰椎の特徴についてお話していきます。
腰椎についての豆知識
腰椎は言わずと知れた腰の骨ですが、実は上半身を曲げ伸ばす動きの大部分にかかわる土台となる骨なんです。
ここで少し漢字の話になりますが、腰という字は月(にくづき)と要(かなめ)に分かれます。
「にくづき」は体のことを指し、「かなめ」は物事の最も大切な点や事柄などを指します。
また、扇の骨を留めるのに用いる釘のことも要というので、腰という場所は人体にとってとても重要な部位です。
腰椎の特徴とは?
さて、本題に戻りましょう。
腰椎は前弯といって、背骨の中でも前方向にカーブするように位置しています。
これは二足歩行をする人間特有の構造で、四つ足動物には見られません。
頸椎や胸椎の時にも少し触れましたが、椎骨は直立ではなく前や後ろに弯曲しながら積みあがっています。
そのおかげで重力下でも身体を支えることができるようになっています。
また、立って歩くころには腰椎は前弯になりますが、人間の胎児は腰椎が後弯しています。
しかし、成人でも椅子の背もたれにもたれかかってお尻が前にずれた状態で座っていると、胎児と同じように腰椎は後弯してしまいます。
仕事以外で落とし穴があるとすれば、自宅のソファなど柔らかく沈み込むイスに座っているときにも同じような状態になってることが多いです。
このような状態だと骨盤後傾位もあいまって背中が伸びなくなります。
この状態から立ち上がった際にぎっくり腰を起こす方がかなり多いので、身に覚えがある方は今すぐやめましょう。
椅子に浅く腰掛ける、背もたれと腰の間の空間にクッションなどを挟む、座面に少しだけ傾斜をつけるといった
ことで対策ができるので、早めに取り組みましょう。
そんな腰椎のまさかの弱点?
そんな重要な腰椎ですが、弱点があります。
それは、ヘルニアを起こしやすいというところです。
どこかで一度は聞いたことがあると思いますが、下部腰椎は靭帯も薄く構造上弱いのでヘルニアの好発部位と言われています。
実際に治療している中で、ヘルニアの既往を聞いてみるとだいたい腰椎4番、5番あたりのヘルニアであることが多いです。
ヘルニアは前かがみの姿勢が続くと起きやすいので、仕事や日常生活の中で前かがみやかがんで腰をひねる機会の多い方は十分に注意が必要です。
また、腰椎は重い体を支えている上に、頸椎と同じように骨の支えがなく筋肉ばかりで支えないといけません。
(胸椎は肋骨があるので構造的な安定がある、その代わり可動範囲は少ない)
なので、腰や股関節が痛いといったときにはまわりの骨や関節との協調性がとても大事です。
腰だけが動けていても、また腰だけが動かなくても全身の問題として考える必要があります。
下にあるものを拾うときなど、足をのばした状態で中腰になるなんてもってのほか!!
同様に、朝の歯磨きや洗顔などで背中を丸めてかがむのも同様に危険です。
腰椎主体の動きになると腰やお腹の筋肉が過度に伸ばされたり縮んだりするので、これもまたぎっくり腰のリスクが増えます。
身体を曲げるときは股関節から体を曲げる、ひざを曲げてかがむ、踏み台を使って高さを調整するといった一工夫で危険回避ができるので、即実行しましょう。
おわりに……
いかがでしたでしょうか?
背骨も部位ごとに違った働きを持ち、それぞれの役割をこなしています。
自律神経や免疫の問題、骨格の問題などは鍼灸治療の得意分野です!
できるだけ一か所に負担を集中させずに、全身をまんべんなく使って無駄のない動きを手に入れましょう!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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