鍼灸整骨院セラピ公式ブログ

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東洋医学の分類でみた『むくみ』の症状と、その他の傾向 

気付けば彼岸に突入しました。

 

 

 

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ

 

 

 

自律神経失調と眼精疲労治療が得意な鍼灸師 岡崎です!

 

 

 

気温差があり過ぎてしんどいです。

 

 

 

ぼちぼちぎっくり腰の方も増えてきているので皆さん注意が必要ですよ!

 

 

 

 

 

 

さて今回は、むくみという症状を東洋医学的な観点で分けて紹介したいと思います。

 

 

むくみの東洋医学分類

 

 

ひとえにむくみと言ってもいろんな種類があります。

 

 

 

それぞれのタイプの名前は難しいので、むくみの傾向とその他の症状からどのタイプのむくみか判断して頂けたらと思います。

 

 

 

 

 

 

風寒犯肺タイプ

 

 

まぶたが腫れて四肢から全身にむくみが現れ、その他に悪寒、発熱、関節痛、尿量減少などの症状が現れます。

 

 

 

 

 

風熱犯肺タイプ

 

 

突然まぶたと顔面にむくみが現れ、その他に発熱、軽い悪寒、咳、のどの発赤主張と痛み、尿が濃いといった症状が現れます。

 

 

 

この二つのタイプは風邪などで急激に発生するむくみです。

 

 

 

冷えに移行するか、熱に移行するかでタイプが分かれます。

 

 

 

いずれにせよ、急性のものなのでしっかり休んで風邪を治すのが肝要です。

 

 

 

 

 

 

水湿困脾タイプ

 

 

慢性的な全身のむくみが手足から始まり、腹部や下肢に顕著に現れます。

 

 

その他に身体が重だるい頭が重い、胸苦しい、悪心、味覚減退、尿量少なく色が薄いといった症状が現れます。

 

 

 

 

 

脾陽虚タイプ

 

 

圧迫するとへこんでなかなか戻らないむくみが、下半身に顕著に現れます。

 

 

 

その他には、倦怠感疲労感四肢の冷え食欲不振、水様便、尿量少なく色が薄いといった症状が現れます。

 

 

 

この二つは脾(≒消化器全般)に関係する病症で、『湿』が悪さをしているか、陽虚の状態(冷えて弱っている)かが大きな違いです。

 

 

 

『湿』が主体の方は、体質の問題で体内の水質の動きが弱いか、雨に打たれたり水の中にいたり湿気の多いところで生活することで寒湿に侵されて発生するものです。

 

 

 

湿邪の影響が強いので脾の管轄である四肢にむくみが出ることが多く、陽気が上に昇るのを邪魔するのでその影響で頭が重く感じることが増えます。

 

 

 

更に湿邪はあまり動かず停滞しやすいので、体内に滞ると身体の重だるさや胸苦しさ、気持ち悪さが現れます。

 

 

 

 

 

 

対して脾陽虚の場合は、湿邪の対処がうまくできず長期間症状が長引いた場合疲労が続いた場合に起きやすくなります。

 

 

 

やはり脾の運化作用(体内の物質を運ぶ働き)がうまく働かず、体の中の水をうまく運べないことでむくみが発生しやすくなります。

 

 

 

脾陽虚タイプのむくみの特徴としては、腰以下に顕著で圧迫するとなかなか戻ってこないむくみ方をするところと、慢性的な経過をたどるところです。

 

 

 

ほかにも脾の働きが落ちる事で倦怠感、四肢の冷え、食欲不振、水様便などの症状がくっついてきます。

 

 

 

湿邪や脾に関係する症状は、冷物や生もの、甘い物を控えて口にする飲食物に気を付けましょう。

 

 

 

 

 

腎陽虚タイプ

 

 

特徴は全身のむくみで下半身から始まることが多く、腰より下に顕著で両足の内くるぶしのあたりが一番目立ちます。

 

 

 

その他にも腰やひざが重だるく無力感があり、さむがったり、四肢の冷え、尿量少なく色が薄いといった症状が現れます。

 

 

 

このパターンも陽虚(冷える傾向)に入るので慢性的・腰以下のむくみが顕著といった症状がひとつ前のグループに似ており、同時に発生することも珍しくありません。

 

 

 

ただ、腎陽虚の場合は脾陽虚よりも重篤で、むくみの範囲が全身に代わります。

 

 

 

脾の管轄が四肢であったのに対し、腎の管轄は腰・下肢なので下半身のむくみから始まり、その中でも特に内くるぶしのあたりが目立ちます。

 

 

 

腎関連の症状として足腰の無力感、重だるさといった症状も現れます。

 

 

 

著しく体が弱っていたり、寝不足が続いていたりと体力が落ちているとどんどん酷くなるので、しっかり休息をとることが必要です。

 

 

 

 

 

気血両虚タイプ

 

 

特徴は慢性的な顔面部、四肢のむくみであり、顔色が青白っぽい・もしくはやや黄色がかってみえます。

 

 

 

その他には唇の色が薄い、頭がふらつく感じがする、息切れ、食欲不振、倦怠感、元気がないといった症状が現れます。

 

 

 

このタイプは、慢性病や脾虚などで気血・体力の消耗が激しかったり、飲食物からうまく栄養を吸収できていないと水液代謝が働かないのでむくみが起きます

 

 

 

朝は比較的軽く時間の経過で症状が強く出る場合は血虚の特徴が強く、逆に夕方などが楽で朝の方が症状がきつい場合は気虚の特徴が強く出るといわれています。

 

 

 

顔色が青白かったり黄色っぽい、唇の色が薄い、動悸、頭のふらつきなどは血虚の症状であり、元気がない、少し動いただけで息切れする、疲れやすいなどは気虚の症状なので見分けやすいです。

 

 

 

気虚が進んだ陽虚の症状がない分むくみはそこまできつく出ませんが、その分いろんな症状に派生するので違ったしんどさがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

全体的に身体が弱っていて水の動きが悪い時にむくみが発生しやすいといえます。

 

 

 

しっかり休息を取り、気・血・水のバランスが取れた身体を目指しましょう。

 

 

 

 

 

 

終わりに……

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

ひとくくりにむくみといっても、なぜむくみが出るのかという素因は案外バラバラです。

 

 

 

なぜなるかがわかれば、その『なぜ』を避ければ症状は出にくくなります。

 

 

 

自律神経や免疫の問題、精神疲労などは鍼灸治療の得意分野です!

 

 

 

ご自身でならないように気を付けるのはもちろん、鍼灸治療で症状の改善や予防できる身体づくりを目指しましょう!

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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