【天気病②】天気病の中でも特に多い、4種類の症状の解説と対策法

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
毎日の気候がジェットコースターのごとく急変していますね。
さて前回は、天気病と自律神経の関連性ということで記事を書きました。
今回は、その中でも天気病の具体的な症状について解説していきたいと思います。
しばしお付き合いくださいませ(^^♪
天気病の症状別対策
「天気が悪くなると頭が痛くなる」「雨の日はめまいがひどい」「台風の前後はだるくて動けない」
こうした症状でお悩みではありませんか?
天気病(気象病)は、気圧や湿度、気温の変化により自律神経が乱れることで起こります。
特に気圧の急激な変化は体に大きな影響を与え、頭痛・めまい・倦怠感・関節痛などさまざまな症状を引き起こします。
1. 頭痛
症状の特徴
◆低気圧が近づくとズキズキとした痛みが出る
◆特にこめかみや後頭部に痛みを感じる
◆気圧の変化によって血管が拡張し、神経を刺激することで痛みが発生する
対策法
●耳のマッサージ
気圧の変化を感じ取る耳の内耳を刺激することで、血流の改善につながります。
耳を軽く引っ張ったり、回したりして血流を促進させます。
耳のマッサージに関しては、過去ブログ「目疲れや花粉症の方必見!あなたは頭皮をつまむことができますか?」
で紹介していますので、そちらを参照ください。
●ツボ刺激
百会(ひゃくえ):頭頂部のツボで血流を促進します。
風池(ふうち):首の後ろにあり、頭痛や肩こりの緩和に効果的です。
●カフェインを適度に摂取
普段はできるだけ避けるようにお伝えしているカフェインですが、摂取の仕方次第では思わぬ助け舟になることも。
コーヒーやお茶に含まれるカフェインには血管収縮作用があり、痛みを和らげる働きがあります。
ただし、過剰摂取は逆効果になるため注意です。
●ストレスを溜めない
これが一番難しいかもしれません。
気圧の変化だけでなく、ストレスも頭痛を引き起こす要因です。
適度な運動(ストレッチなどで十分)やリラクゼーション(自分の好きなことをするのでもよい)を取り入れ、心身の緊張を和らげると、頭痛の頻度は下がります。
2. めまい
症状の特徴
◆立ちくらみのようにフラフラする
◆回転性のめまいが起こることもある
◆内耳が気圧の変化を敏感に感じ取り、自律神経が乱れることで発生する
対策
●深呼吸とリラックス
自律神経を整えるために、ゆっくりと深い呼吸を意識しましょう。
大きくよりも、ゆっくりとが大事です。
瞑想や軽いストレッチを取り入れ、副交感神経を優位にすることが肝要です。
●ツボ刺激
内関(ないかん):手首にあり、めまいや吐き気、胸のつかえの軽減に効果があります。
前述の耳のマッサージも併用するとより効果的です。
●水分補給をこまめに
血液の循環を良くするために、適度な水分補給を意識しましょう。
夏の暑い時以外は、一日の水分摂取量がかなり少ない方もいます。
脱水傾向になると、血液がどろどろになってめぐりが悪くなります。
●食事に気をつける
意外かもしれませんが、低血糖や栄養不足もめまいの原因になるため、バランスの良い食事を心がけるのも大切です。
3. 倦怠感(だるさ)
症状の特徴
◆低気圧の日に体が重く感じる
◆朝起きるのがつらく、日中も疲れやすい
◆血流の低下や自律神経の乱れによる影響を受けやすい
対策
●適度な運動を取り入れる
軽いストレッチやウォーキングで血流を改善しましょう。
無理のない範囲で体を動かすように、くれぐれも思い切っていきなり激しいことをしないように
●温かい飲み物で体を温める
生姜湯やハーブティーなど、体を温める飲み物を摂ると血流が良くなります。
手っ取り早く始めるなら、白湯がおすすめです。
●ツボ刺激
足三里(あしさんり):足の疲れやだるさの軽減、食欲の改善に効果があります。
湧泉(ゆうせん):足裏にあり、刺激しておくと足つきがよくなって重心が安定します。
●睡眠の質を高める
できるだけ夜更かしを避け、十分な休息を取ることで体力を回復させるようにしましょう。
すみやかに疲労を取ることで、倦怠感の改善につながります。
4. 関節痛・神経痛
症状の特徴
◆雨の日に関節がズキズキと痛む
◆古傷や神経痛が悪化する(過去に傷めた場所は、血流が乏しいことが多い)
◆気圧の変化で血流や神経の働きが影響を受ける
対策
●体を温める
入浴や温熱シートを活用して血流を促進させます。
湿布や温熱パッドを利用して痛みを和らげるのも有効です。
もちろん、市販のお灸などを使用するのもオススメです!
●軽いストレッチ
関節をゆっくりと動かし、可動域を保つように心がけましょう。
無理に伸ばしたりするとかえって痛めてしまうこともあるので、心地よい程度の力加減で行いましょう。
●ツボ刺激
太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の間にあり、痛みの緩和にや鎮静に効果的です。
曲池(きょくち):肘を曲げたときにできるしわの外側にあり、関節の不調を和らげたり、腫れぼったさの改善に役立ちます。
●抗炎症作用を持つ食品を日常に取り入れる
魚の油(オメガ3)やビタミンDを含む食品を摂ることで、炎症や痛みのもとを抑えるのに役立ちます。
以上、4つの症状別に特徴や対策をまとめてみました。
該当する症状で悩まれている方は、ぜひ取り組んでみてくださいね!
まとめ
天気病の症状の多くは、自律神経の乱れや血流の変化によって引き起こされます。
症状ごとに適切な対策を取り入れることで、つらい不調を和らげることができます。
自律神経や免疫の問題、精神疲労などは鍼灸治療の得意分野です!
鍼灸は、自律神経を整え、気圧変化に負けない体づくりをサポートする有効な方法のひとつです。
病院に行ってもなかなか対策出来ない、あまり薬に頼りたくないと思っている方にこそ、鍼灸治療という選択肢を考えて頂けたらと思います。