「冷え性」の原因は自律神経の乱れ?鍼灸で整える体の内側からの冷え対策

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
6月になりました。
例年ならかなり蒸し暑くなってくる頃ですが、今年はどのように変化するのでしょうか?
暑くなってくると冷房の出番ですが、時を同じくして身体の冷えにも悩まされがちです。
そこで今回は、お悩みランキング上位に入る冷え性について解説していきます(^^♪
はじめに
「手足がいつも冷たい」「夏でも靴下が手放せない」「冷房の中で体がだるくなる」
昨今、そんな冷え性の悩みを抱える方は少なくありません。
特に女性に多い冷え性は、体質の問題として見過ごされがちですが、実は自律神経の乱れが深く関係していることをご存知でしょうか?
そこで今回は、冷え性と自律神経の関係、そして鍼灸によるアプローチについて詳しく解説します。
体の内側から整える冷え対策を一緒に考えてみましょう。
冷え性とは?
冷え性とは、体温は正常範囲でも手足や下半身が冷たく感じる状態を指します。
体の末端まで十分な血液が行き渡らないことで冷感が生じます。
~冷え性の主な症状~
●手足の冷え(血行障害)
●足先が冷えて眠れない(睡眠障害)
●胃腸の不調(お腹の冷え)
●月経不順、肩こり、頭痛などの随伴症状(不定愁訴)
身体が冷えているだけで、多方面に不調が現れます。
~冷え性の原因~
冷え性の原因は一つではなく、以下のような複合的要因が関係しています。
●筋肉量の低下(熱を生み出しにくい)
●血行不良(血のめぐりが悪いと熱を運べない)
●ホルモンバランスの乱れ(体温のコントロールがしづらくなる)
●自律神経の乱れ(同様に、体温のコントロールがしづらくなる)
中でも自律神経の乱れは、冷え性を慢性化させる大きな要因の一つです。
自律神経と冷え性の関係
自律神経は、私たちの意志とは関係なく、体温調整・内臓の働き・血流のコントロールなどを担っています。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、血管の収縮や拡張がうまく働かず、末梢血流が滞ることで手足の冷えが生じます。
~ストレスによる影響~
ストレスによって交感神経が優位になり続けると、血管が収縮して末梢の血流が低下します。
その結果、手足末端が冷えたままになります。
特に、長時間のデスクワークや緊張状態が続く人は要注意です。
~睡眠と冷え~
自律神経は、睡眠の質とも深く関係があります。
寝つきが悪い、途中で目が覚めるといった睡眠リズムの乱れは、冷えの悪化を招くこともあります。
慢性的な寝不足の方は、身体が冷えている傾向にあります。
鍼灸による冷え性へのアプローチ
東洋医学では「冷えは万病の元」とされ、鍼灸はその対策として古くから用いられてきました。
鍼灸は自律神経を整えると同時に、血流の改善や内臓機能の活性化を促します。
~鍼灸の効果~
◆血流改善: 鍼によって血管の収縮と拡張のバランスが整い、末梢血流が改善します。
◆自律神経の調整: 鍼灸は交感神経と副交感神経のバランスをとり、体温調節機能を正常化させます。
◆内臓機能の活性化: 消化器系の働きがよくなり、胃腸の冷えにもアプローチできます。
~冷え性の治療によく使われるツボ~
◆三陰交(さんいんこう):冷え症や婦人科系の症状に広く用いられる重要なツボです。
足首が冷えると、ほぼ足先が冷えていますので、早急に温めましょう。
(足首の冷えは、冷えのぼせの元でもあります)
◆足三里(あしさんり):胃腸の働きを整えて、冷えや倦怠感の改善に導きます。
胃腸が弱っていると、全身に血液を運ぶ力も落ちるので、いたわる必要があります。
◆関元(かんげん):下腹部の冷えや疲労感の改善に役立ちます。
手足末端が冷えている方は、下腹部も冷えているか、力が抜けているのでお灸がおすすめです。
簡単に使えるツボにお灸やマッサージの刺激を加えると、身体が温まりやすくなります。
マッサージをする時は、決して強く押さず、優しく5~10秒ほど押すというのを数回繰り返してみて下さい。
是非やってみて下さいね!
日常生活でできる冷え対策
冷え性を本気で改善しようと思ったら、鍼灸と並行して生活習慣の見直しも大切です。
以下のような習慣を取り入れてみましょう。
■食生活の工夫■
当然のことながら、冷たい飲み物や生野菜を控えるようにしましょう。
野菜なども、ゆでるなどして一度火を通した方が冷え対策になります。
ショウガやネギ、根菜類など、体を温める食材を積極的に摂るのもオススメです。
■適度な運動■
ウォーキングやストレッチで筋肉を動かし、血流を促しましょう。
普段運動習慣の無い方が、急に運動を始めるとケガのリスクがあるので、自分が思うより軽めの動きで十分です。
ストレッチをする際は、吐く息に意識を置くようにしてください。
■入浴習慣■
面倒でもシャワーだけで済ませず、湯船に浸かって体の芯まで温める様に心がけましょう(15分程度)
就寝前の入浴で睡眠の質も向上しますが、寝る直前だと眠りの質が悪くなるので、少なくとも1時間前には入浴を済ませましょう。
■ストレスマネジメント■
深呼吸、瞑想、趣味の時間などでリラックスを試みましょう。
心と体の緊張を和らげることが、自律神経の安定につながります。
おわりに ~鍼灸で「冷えにくい体」をつくる~