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自律神経の乱れが便秘や下痢の原因?鍼灸で腸内環境を整える方法

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ

 

 

自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!

 

 

もうじき5月がやってきます。

 

 

またゴールデンウイークのころには暑くなるかもしれませんね。

 

 

気温の変化もそうですが、慣れない環境の変化などで自律神経が乱れている方も増えるのがこの季節。

 

 

自律神経の乱れでいろんな不調が現れますが、その中でも厄介なのが便秘・下痢といった腸の問題。

 

 

そこで今回は、自律神経と便秘・下痢について、鍼灸によるアプローチと絡めながら解説していきます。

 

 

 


 

 

自律神経と便秘・下痢、鍼灸 〜腸内環境を整え、健やかな毎日へ〜

 

 

「なかなか便が出ない」「急にお腹が痛くなりトイレに駆け込む」「便秘と下痢を繰り返す」……。

 

 

このようなお悩みを抱える方は少なくありません。

 

 

腸の働きは単に消化吸収だけではなく、自律神経と深く関わっています。

 

 

 


 

 

腸と自律神経の関係

 

 

腸は「第二の脳」とも呼ばれ、自律神経がその活動をコントロールしています。

 

 

自律神経には以下の2つの働きがあります。

 

 

 

交感神経(活動モード)

 

 

◆主に日中の活動時に優位になり、腸の動きを抑制する(交感神経活動中は、消化管活動低下)

 

 

◆ストレスや緊張が続くと、腸の動きが鈍くなり便秘の原因に(腸管内にとどまっていると、水分が吸収されすぎる)

 

 

 

副交感神経(リラックスモード)

 

 

◆主に休息時に優位になり、腸の動きを促進(副交感神経活動中は、消化管活動亢進)

 

 

◆過剰に働くと腸の動きが活発になりすぎて下痢を引き起こす(腸管内にとどまっている時間が少ない)

 

 

このバランスが崩れることで、便秘や下痢の症状が現れます。

 

 

 


 

 

便秘と自律神経の関係

 

便秘は大きく分けて次の2つのタイプがあります。

 

 

 

機能性便秘

 

 

ストレスや生活習慣の乱れにより腸の動きが低下

 

 

交感神経が過剰に働くことで腸が収縮し、便が排出されにくくなる

 

 

 

痙攣性便秘

 

 

副交感神経が過剰に働き、腸が過度に緊張して痙攣する(痙攣により、きちんとした蠕動運動が起きない)

 

 

硬く細い便が出たり、便秘と下痢を繰り返す

 

 

※特にストレスの多い環境にいる方は、このタイプの便秘が多い傾向にあります。

 

 

 


 

 

下痢と自律神経の関係

 

 

下痢には、腸の動きが過剰になってしまうケースが関係しています。

 

 

 

過敏性腸症候群(IBS)

 

 

ストレスや不安により副交感神経が過剰に働き、腸の蠕動運動が活発化

 

 

便意が頻繁に起こり、腹痛を伴うことが多い

 

 

 

冷えによる腸の過活動

 

 

体が冷えることで副交感神経が過剰に働き、腸が敏感になる

 

 

突然の腹痛とともに軟便や水様便が出る

 

 

このような症状には、自律神経を整え腸の働きを安定させることが重要です。

 

 

 


 

 

鍼灸による便秘・下痢の改善

 

 

鍼灸は、自律神経のバランスを調整し、腸の機能を正常化するサポートをします。

 

 

 

鍼灸の効果

 

 

●腸の動きを正常化:交感神経と副交感神経のバランスを整え、腸の蠕動運動を適正に戻す

 

 

●ストレスの軽減:鍼灸によるリラックス効果でストレスを和らげ、自律神経の働きを安定させる

 

 

●血流改善:腸周辺の血流が促進され、腸の働きが活発に

 

 

 

便秘・下痢に効果的なツボ

 

 

天枢(てんすう): おへその両脇にあるツボで、腸の動きを調整する

 

 

このツボは、便秘・下痢どちらにも使えますし、お灸も有効です!

 

 

大腸兪(だいちょうゆ): 腰のツボで、腸の機能を高めたり腰痛そのものにも効果あり

 

 

合谷(ごうこく): ストレス緩和や消化機能の改善、肩こりから歯の痛みまで広範囲に影響力を持つ

 

 

 


 

 

生活習慣の見直し

 

 

鍼灸と並行して、生活習慣の改善も重要です。

 

 

 

①食生活のポイント

 

 

■発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌など)を積極的に摂る(体質によっては合わないこともあるので、FODMAPを参考にしながら)

 

 

■食物繊維を適度に摂取(便秘の人は水溶性食物繊維を、下痢の人は不溶性食物繊維を控えめに)

 

 

食物繊維を含む食材の例を、下に挙げておきます。

 

 

■冷たい飲み物を控え、温かい飲み物を意識的に摂る(腸管は、冷たいものがダイレクトに届いてしまうので注意)

 

 

 

②適度な運動

 

 

■ウォーキングやストレッチで腸の動きを促す(座ってばかりだと、腸に振動刺激が届かない)

 

 

■腹式呼吸を意識し、副交感神経を優位に(現代人の多くは胸式呼吸になっており、呼吸が浅いことが多い)

 

 

 

③ストレスマネジメント

 

 

■趣味の時間をつくる(忙しさやストレスから離れる時間づくり)

 

 

■睡眠の質を高める(睡眠不足は自律神経の乱れのもと)

 

 

■深呼吸や瞑想で自律神経を整える(手段は何でもいいので、心身をリラックスさせる自分なりの方法を持つ)

 

 

 


 

 

まとめ ~鍼灸で腸内環境を整えよう~

 

 

便秘や下痢に悩む方は、腸だけでなく自律神経のバランスが乱れている可能性があります。

 

 

鍼灸は、腸の機能を正常化し、ストレス緩和や血流改善を通じて、自然な排便リズムを取り戻すサポートをします。

自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!

 

 

日常生活の見直しとともに、鍼灸を取り入れて健やかな腸内環境を目指しましょう。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

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