「肩こり・肩の痛み」は“疲れ”だけじゃない?東洋医学で読み解く原因と鍼灸の効果

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
ゴールデンウイークもすぎ、すっかり通常運転になりました。
6月は祝日がないので、今からしばらくしんどい日々が続きそうです。
しんどい毎日が続くと、その内やってくる肩こり…
ということで、今回はものすごくオーソドックスな、しかしみんな一度は悩む「肩こり」について、東洋医学を交えて解説していきます!
はじめに
「なんだか最近、肩がずーんと重い…」「朝起きたら肩が動かしにくい」
そんな肩の不調、ありませんか?
病院で検査をしても「異常なし」と言われるのに、痛みや違和感だけは続く…。
そんな時、実は東洋医学的な視点で見てみると、体の“内側”に原因があることもあります。
働きながら家事や育児と、フル稼働している方にとって肩の不調は日常に支障をきたすもの。
でも、痛み止めや湿布でごまかすのではなく、本質的に整えていく方法があるんです。
肩の痛み=筋肉疲労だけじゃない?東洋医学の視点とは
私たちはつい、「肩こり=筋肉の疲れ」と考えがちですが、東洋医学では気血(きけつ)の巡りの悪さや五臓のアンバランスが背景にあると見ます。
特に関係するのが、「肝(かん)」「脾(ひ)」「腎(じん)」という臓腑の働きです。
それぞれ何をしているかというと、
◆肝:血と筋肉をコントロールし、ストレスとも関係する臓腑
→ストレスやイライラ、目の疲れで「肝」の負担が増えると、筋肉が緊張しやすくなります。
肩がガチガチに硬くなるタイプなので、運動が有効です。
◆脾:消化吸収を担い、筋肉や四肢に栄養を届ける臓腑
→食べ過ぎ、甘いものの摂りすぎ、疲れすぎで「脾」が弱ると、肩の力が入りにくくなったり、重だるくなります。
筋出力に関係するので、顕著に筋肉の硬さに直結します。
◆腎:人体のエネルギー源。冷えや加齢、疲労などで影響を受けやすい
→腎が弱ってくると、関節の潤滑が落ち、動かすと痛む、夜間に疼くなどの症状が現れます。
その他には、体の支えがきかなくなり、慢性肩こりの原因にもなります。
つまり、「肩が痛い」という表面的な症状の裏には、内臓の機能やストレス、生活習慣が密接に関係していると考えるのです。
鍼灸ではどんなふうにアプローチするの?
鍼灸では、まず「なぜ痛みが出ているのか」をしっかり見極めます。
例えば
肝の気が滞っているタイプには、「太衝(たいしょう)」「合谷(ごうこく)」など、気の流れを整えるツボ
脾の弱りが関係していれば、「三陰交(さんいんこう)」「足三里(あしさんり)」で消化力をサポート
腎の弱りが背景にある人には、「腎兪(じんゆ)」「太渓(たいけい)」でエネルギーの回復を促す
痛みの出ている肩周りにも、「肩井(けんせい)」「肩中兪(けんちゅうゆ)」など、こりをほぐすポイントに直接アプローチ。
※痛みの強い箇所に無理やり鍼を刺すようなことはありませんが、場合によっては強く響きが出たりする場合があります。
鍼灸治療の良いところって?
鍼灸の良さは、「全体を見ながら部分に働きかける」こと。
肩の痛みがあっても、その原因がストレスや睡眠不足、消化不良にあるなら、そこに目を向けることが大切です。
東洋医学では「標本同治(ひょうほんどうち)」という言葉があります。
これは、「症状(標)と原因(本)を同時に整える」という考え方。
いかにも東洋医学って感じの考え方ですよね!
この考え方が、痛みを軽くするだけでなく、再発しにくい身体作りにもつながります。
セルフケアも大事!自分でできるケア方法
鍼灸治療と合わせて、セルフケアも大切です。
特におすすめなのが、
◆ホットタオルで肩周辺を温める(肩井の辺りを目安に、首のあたりまで温めてもよい)
◆腕をぐるぐる回す軽い体操(指先が肩に触れた状態で、肘を回すイメージで)
◆目の使い過ぎを避ける(1時間に1回休憩、少し休むだけでも効果的)
◆寝る前に深呼吸をして、ストレスをリセット(呼吸を整えると筋肉はほぐれやすい)
自分に合ったケアを、無理なく続けていくことが、心と体のリズムを整えるコツです。
まとめ
肩の痛みやコリは、ただの「疲れ」ではなく身体からのサインです。
頑張りすぎている人ほど、自分の不調を「まだいける」と見過ごしてしまいがちです。
自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
もしあなたが、「ずっと肩が痛い」「病院で異常がないけど辛い」と感じているなら、東洋医学と鍼灸のチカラをぜひ試してみてください。
体と心を“全体”で整えていくことで、きっと今よりも、もっとラクになりますよ。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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