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「眠れない夜にさようなら」睡眠障害と鍼灸の関係を東洋医学の視点から解説

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ

 

 

自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!

 

 

4月の後半から急激に気温が上がり、身体を痛めたり体調を崩してしまった方がものすごく増えました。

 

 

1週間の中でも急な気温変化があり、年々人間の限界を試されている感じですよね。

 

 

先程体調を崩した方が多かったと言いましたが、その中でも睡眠の問題にかかわる悩みもかなり増えました。

 

 

そこで今回は、「睡眠障害と鍼灸」の関係について、東洋医学の視点も交えながらお話していきますね!

 

 


 

 

はじめに:眠れないという現代病

 

 

「今日もまた眠れなかった…」「朝起きた瞬間からもう疲れてる」

 

 

こう感じたことはありませんか?

 

 

不眠は、もはや多くの人が抱える“現代病”の一つ。

 

 

特に子育て世代の女性は、仕事・家事・育児などに追われる中で、心身ともに緊張しやすく、睡眠の質が落ちてしまうことも少なくありません。

 

 

実は、東洋医学ではこのような睡眠の乱れにも“理由”があると考えます。

 

 

そして、その「根本原因」に働きかけることができるのが鍼灸の強みです。

 

 

 

 


 

 

睡眠障害の種類とよくある症状

 

 

 

まず、「睡眠障害」とひとくちに言っても、実はいくつかのタイプがあります。

 

 

◆入眠困難タイプ:布団に入ってもなかなか寝つけない

 

◆中途覚醒タイプ:夜中に何度も目が覚めてしまう

 

◆早朝覚醒タイプ:まだ寝ていたいのに、朝早く目が覚めてしまう

 

◆熟睡感の欠如:一応眠れているけど、全然休めた感じがしない

 

 

 

これらの症状の背後には、「自律神経の乱れ」「ホルモンバランスの変化」「精神的なストレス」「胃腸の不調」など、さまざまな要因が絡み合っているケースが多いです。

 

 

 


 

 

東洋医学から見た“眠り”とは?

 

 

東洋医学では、睡眠は「陰陽のバランス」で説明されます。

 

 

抽象的な表現が多くなりますが、お付き合いください。

 

 

 

●陽:活動・エネルギー・動き(昼)

 

●陰:静寂・休息・回復(夜)

 

 

 

夜になると、陽から陰へ自然に切り替わっていく…これが理想的な状態。

 

 

しかしストレスが多かったり、気の巡りが滞っていたりすると、この陰陽の切り替えがスムーズにいかなくなり、陽の状態のまま夜を迎えてしまいます。

 

 

その結果、不眠や浅い眠りにつながると考えます。

 

(心身が休む態勢に入っていない)

 

 

 

また、特に関係が深い臓腑としては「心(しん)」「肝(かん)」「腎(じん)」が挙げられます。

 

 

■心(しん):精神を安定させて、円滑に日常を送れるようにする働きを持つ。

 

「心神不寧」は眠れない大きな原因。

 

 

■肝(かん):ストレス処理や血の貯蔵に関わる。

 

怒りやイライラで眠れない時に特に影響する。

 

 

■腎(じん):生命力・ホルモン・老化に関係し、年齢による睡眠の質の低下と関わる。

 

疲れすぎていたりしても腎気を消耗し、眠れなくなる。

 

 

 

 


 

 

鍼灸ができること:自律神経の調整と“気・血・水”のめぐりの改善

 

 

鍼灸では、ツボ(経穴)を用いて「気・血・水」のバランスを整え、自律神経の働きを正常化することを目指します。

 

 

とくに睡眠に関わる場合には、以下のような施術方針を取ることが多いです。

 

 

 

●自律神経を整える神門(しんもん)内関(ないかん)などのツボを使い、交感神経の興奮を鎮めて副交感神経を優位にします。

 

両方とも手首の近くにあり、ともにストレス緩和やリラックスに関係があります。

 

 

 

 

 

 

 

●肝の気を巡らせる:ストレスで「気滞(きたい)」を起こしているタイプには、太衝(たいしょう)肝兪(かんゆ)などのツボで肝気を整えます。

 

停滞している気を一気に動かすので、気分がスカッとしたりします。

 

 

太衝

 

 

 

 

 

●心神を安定させる:心が疲れているタイプには、心兪(しんゆ)神道(しんどう)などで精神を穏やかにします。

 

このツボたちは肩甲間部に存在し、メンタルが落ちている時にコリを感じやすい部位にあたります。

 

 

 

 

 

 

●腎の働きを助ける:加齢や虚弱が原因で眠れないときは、太渓(たいけい)腎兪(じんゆ)などで腎の力をサポートします。

 

疲れきっている時や、前より活動力が落ちてるなと感じたら優しくマッサージしたりお灸をするのがおすすめです。

 

 

 

 


 

 

ご自身でできるセルフケアも大切です

 

 

鍼灸と合わせて、以下のようなセルフケアもオススメです!

 

 

■寝る1時間前はスマホ・パソコンから離れる

 

↳ 寝る直前まで画面の強い光に当たっていると、脳が覚醒してしまい眠気が吹き飛びます。

 

 

■就寝前の軽いストレッチや深呼吸

 

↳ ゆったりとした息遣いや、縮こまった体を伸ばすことで副交感神経を刺激します。

 

 

■お風呂で身体を温める(シャワーだけはNG)

 

↳ 一度上がった深部温が下がった時に眠気が出るので、シャワーだけだと眠気に繋がらない(温まるのは表面のみの為)

 

 

■寝室の照明・温度・香りを整える

 

↳ オレンジ系の照明や間接照明を使ったり、自分の好きなアロマを使ったりするのも良いです。

 

 

■夜にカフェインやアルコールを控える

 

↳ 言わずもがな、カフェインには覚醒作用があり眠りにくくなります。

 

↳ また、アルコールは寝酒に使う方もいますが、睡眠の質が悪くなるので出来れば止めた方が良いです。

 

 

 

 

セルフケアは自身の負担にならないようなものから始めていくと良いですよ。

 

 

一気に色々やろうとすると、大体続かないので出来る事からやりましょう。

 

 

 


 

 

まとめ:眠りは「身体からのメッセージ」

 

 

睡眠障害は、単に「眠れない」というだけでなく、心や身体からのサインかもしれません。

 

 

自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!

 

 

鍼灸は、薬に頼らず自然な形で眠りのリズムを整えるお手伝いができます。

 

 

今の睡眠に「なんとなく不安」を感じている方も、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

眠りは、心と身体が「調和」を取り戻す時間です。

 

 

がんばっているあなたような方にこそ、深い眠りと静かな時間を届けたい。

 

 

「眠れる身体づくり」、一緒に始めてみませんか?

 

 

小さな鍼1本から、大きな変化が始まるかもしれません。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

当院の治療方針を詳しく知りたい方はしんきゅうコンパスへ!

 

 

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