薬に頼らず「片頭痛」と向き合う ~鍼灸で目指す、優しい頭痛ケア~

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
来週から6月です。
今年の梅雨はどうなるのでしょうか?
湿度が高くなると身体が重く感じますが、それと同時に増えるのが片頭痛。
今回は、そんな片頭痛を東洋医学的な視点から解説していきたいと思います!
はじめに:片頭痛に「もう慣れた」と思っていませんか?
「また頭が痛くなってきた…」
そんな風に思いながら、薬を飲むのが習慣になっていませんか?
このブログでは、長年片頭痛に悩む方、特に調子を崩しやすい40代女性の方に向けて、鍼灸でできる片頭痛ケアについてわかりやすくお伝えしていきます。
もちろん、該当してないから大丈夫!とは思わずに、少し目を通していただけ多田らと思います。
片頭痛とは? 〜その特徴と原因〜
片頭痛は、頭の片側がズキズキと痛む頭痛で、吐き気や光・音への過敏などを伴うことが多いです。
原因としてはまだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が関わっていると考えられています。
●血管の急激な拡張
●神経の過敏状態(特に三叉神経)
●ストレスやホルモンの変動
●自律神経の乱れ
●首や肩の筋肉の緊張
片頭痛は、「自律神経のアンバランス」や「体の緊張パターン」とも深く関わっています。
東洋医学から見る片頭痛:気の滞りと「肝」の関係
東洋医学では、片頭痛の原因を「気・血の滞り」や「肝の熱・風」と捉えることがあります。
特に「肝」は、気の流れをスムーズに保つ働きを持つ臓腑であり、ストレスや怒り、不安などの感情によって乱れやすいとされています。
さらに、こんなタイプに分けて考えることもあります。
■肝陽上亢(かんようじょうこう)タイプ:怒りやストレスが原因で、頭に「気」がのぼりやすい。頭痛がズキズキ強く出る。
■肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ:イライラや目の疲れ、顔の赤み、口の渇きがある。
■痰濁中阻(たんだくちゅうそ)タイプ:天気で頭が重だるくなる、めまいがあるタイプ。
■腎虚(じんきょ)タイプ:加齢や疲労により腎のエネルギーが不足し、ホルモンバランスが乱れるタイプ。
実際に来院されている患者さんの中で多いのは、仕事と家庭のストレスで肝陽上亢タイプ+自律神経の乱れが見られるパターンです。
ですが、このように上記のパターンに個人差が加わって、様々なパターンに分かれるのがほとんどです。
鍼灸のアプローチ:頭痛の根本にアプローチ
鍼灸では、「その場の痛み」を軽減するだけでなく、体質そのものを調えて頭痛が起きにくい身体づくりを目的とします。
よく使われる経穴(ツボ)
◆百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあり、気を落ち着かせ、頭の熱を冷ます作用がある。
◆風池(ふうち)・天柱(てんちゅう):首の後ろにあり、血流を促し、緊張を緩める。
◆太衝(たいしょう):足の親指・人差し指間にあり、「肝」の経絡の要。ストレス緩和にも◎
◆内関(ないかん):前腕の内側にあるツボで、自律神経を整えたり、みぞおちの硬さをとる。
◆合谷(ごうこく):手の親指・人差し指の間にあり、「気」の流れを整え、痛みを和らげる。
実際の治療の流れ
丁寧なカウンセリング(生活・ストレス・生理周期なども確認)
↓
脈・舌・お腹などから全体の状態をチェック
↓
その日の状態に合ったツボに鍼やお灸を施す
↓
緊張が強い場合は、背中や首の筋肉にもアプローチ
↓
呼吸法やセルフケアのアドバイス、次回案内
このような流れで進めていきます。
~来院された方の変化の一例~
●発作の頻度が週2回 → 月1回程度に減少
●首肩のこわばりや冷えが軽くなった
●気圧の変化での頭痛が少なくなった
●イライラが減り、他人にあたる事が減った
●「あ、頭痛来そう」という予兆が減った
鍼灸治療によって、頭痛だけでなく様々な問題も軽減されていきます。
その結果、頭痛そのものが軽減・消失していきます。
鍼灸は、あなたの「自然治癒力」を引き出すお手伝い
片頭痛というのは、単なる「頭の痛み」ではなく、身体と心からのサインでもあります。
鍼灸は、それを「体質から変える」サポートができる方法です。
もちろん、すべての方に効果が出るわけではありません。
でも、「薬に頼りすぎずに過ごしたい」「自然なケアをしたい」と思う方にとって、優しく頼れる選択肢であることは間違いありません。
最後に:今の自分の声、ちゃんと聞いてあげていますか
頭痛のたびに「またか…」とガマンするのは、もう終わりにしませんか?
あなたの体は、きっと「ちょっと立ち止まってほしい」と伝えているのかもしれません。
自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
もしこの記事を読んで、「鍼灸ってちょっといいかも…」と思ったら、気軽にご相談ください。
ひとりひとりの体質や生活に合わせて、無理なくできることをご提案させていただきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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今回のまとめ
①片頭痛は自律神経やストレス、体の緊張と深く関係
②東洋医学では「気の滞り」や「肝の乱れ」と捉える
③鍼灸はその人の体質に合わせて根本から整える治療
④薬に頼らず、自分らしく生きる選択肢としての鍼灸