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風邪をひきやすい方へ ~東洋医学で見る風邪と鍼灸のちょっと意外な関係~

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ

 

 

自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!

 

 

最近、百日咳が流行っているというネットニュースを目にしました。

 

 

コロナ禍以降で咳の症状が増えたように思います。

 

 

そんな咳が出るきっかけに、皆さんおなじみの「風邪」があります。

 

 

そこで今回は、「風邪と鍼灸」についてお話していきます。

 

 

「えっ、風邪に鍼灸って効くの?」

 

 

そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 

でも実は、風邪=ウイルス感染だからこそ、東洋医学の得意分野なんです。

 

 

体の「内なる力」を活かして自分で治せる身体を育てていく、そんな視点で、風邪にアプローチしていきましょう。

 

 

 

 


 

 

 

 風邪を「病気」と見る?「体からのサイン」と見る?

 

 

私たちが「風邪」と聞いて思い浮かべるのは、鼻水・咳・のどの痛み・熱・だるさなどでしょうか。

 

 

現代医学では、これらの症状の多くがウイルス感染によるものと説明されます。

 

 

でも東洋医学ではもう少し違う角度でとらえます。

 

 

それは──「風邪=邪気(じゃき)に体が負けた状態」

 

 

つまり、体のバリア機能(=衛気)が落ちているサインと考えるのです。

 

 

 

 


 

 

 

 東洋医学でいう「風邪(ふうじゃ)」とは?

 

 

東洋医学では、風邪を「風の邪(ふうじゃ)」と書きます。

 

 

風のようにどこからともなく入り、体の表面(皮膚や筋肉)に入り込む邪気のこと。

 

 

風邪が入ってきたとき、体はこんな風に反応します。

 

 

●寒気や悪寒(=体の表面が締まってる)

 

●発熱(=体が邪気を追い出そうとしてる)

 

●咳や鼻水(=邪気を外に出そうとしてる)

 

 

つまり風邪の症状って、体がちゃんと働いてる証拠なんです。

 

 

でも、「しょっちゅう風邪をひく」「治ってもまたすぐぶり返す」ということもありますよね?

 

 

それは、体の防衛力そのものが落ちている=衛気が弱っている可能性があるからかもしれません。

 

 

 

 


 

 

 

 鍼灸で風邪の治りが早くなる?実はこんな仕組み

 

 

では鍼灸はどこに働くのか?

 

 

それは大きく分けて以下の3つのポイントです。

 

 

 

■衛気(バリア機能)を強化する

 

→ 東洋医学では、衛気は肺と関係が深いと考えます。

 

 

肺の働きを整え、気の巡りをよくすることで、風邪に負けない体を育てます。

 

 

実際に、肺の管轄である皮膚が外界との境目になりますが、衛気はその周辺でバリア機能を発揮しています。

 

 

なので、呼吸が浅くなっていると衛気が弱くなり、風邪をひきやすくなります。

 

 

 

 

■自律神経を整え、免疫系の働きをサポート

 

鍼灸には副交感神経を高める作用があります。

 

 

リラックス状態が回復を助け、治癒力がアップします。

 

 

身体が交感神経優位で常に緊張していると、治癒ではなく活動の方に余力を割くことになってしまうので、いつまでたっても改善しません。

 

 

だらだら風邪ひきが続いてしまいます。

 

 

 

 

■熱・咳・鼻水など、今出ている症状を和らげる

 

→ 東洋医学では「風寒」「風熱」「風湿」など、風邪のタイプ別に治療を変えます。

 

 

たとえば、寒気があるときは温める、熱があるときは冷ます。

 

 

皮膚表面が張っているなら鍼で緊張を取り、逆に緩みすぎて力がないなら灸で締める。

 

 

そのバランスを鍼と灸で調整していくのです。

 

 

 

 


 

 

 

「風邪をひいたときに鍼灸していいの?」という疑問

 

これ、患者さんからもよく聞かれる質問です。

 

 

答えは──「軽い症状ならOK、重症なら安静」です!

 

 

むしろ初期なら、ぜひ来てください!と言いたいぐらい。

 

 

たとえば、「ちょっとのどが痛い」「朝から鼻がグズグズする」くらいなら、鍼灸で回復が早まる可能性があります。

 

 

でも高熱がある、強いだるさがあるときは、まずはしっかり休んでください。

 

 

体が回復モードに入ったころに、鍼灸で体を整えると再発予防にも効果的ですよ◎

 

 

 

 


 

 

 

 風邪をひきやすい人の共通点とは?

 

 

実は、風邪を繰り返す人にはいくつかの共通点があります。

 

 

◆寝不足や疲れがたまりやすい

 

◆冷え性で、手足がいつも冷たい

 

◆胃腸が弱く、食欲が落ちやすい

 

◆緊張やストレスが多く、呼吸が浅い

 

 

これらはすべて、気の流れやバランスの乱れと関係しています。

 

 

鍼灸ではその人の体質を見ながら、気血の流れを整え、自律神経の安定を図ることができます。

 

 

 

 

セルフケアにおすすめのツボ3選

 

 

風邪予防や、初期の不調に役立つツボを3つ紹介します。

 

 

● 風池(ふうち)

 

 

後頭部のくぼみにあって、風邪の入り口をブロックするのに役立ちます!

 

 

ここは首こりや、目の疲れにも関係するので、柔らかい状態を保てるようにしましょう。

 

 

 

● 合谷(ごうこく)

 

 

手の甲の人差し指と親指の間にあって、風邪の万能ツボ。

 

 

風邪ひきそうになると、ここが硬くなりやすいのでチェックしてみて!

 

 

 

 

● 足三里(あしさんり)

 

 

膝の少し下、すねの外側にあって、体全体の免疫力アップに◎

 

 

なかなか疲れが取れないときなどにも有効なツボです。

 

 

 

今まで何度も見てきたツボばかりですが、お灸やツボ押しでもOK。

 

 

じんわり温めるのがポイントですよ!

 

 

特に首の後ろや背中の上側には「風」の字がつくツボが多いので、直接風が当たらないようにしたり、温めたりして冷やさないようにするのがポイントです!

 

 

 

 


 

 

 

 まとめ:風邪に負けない体は「日々の整え」から

 

 

風邪は誰でもひくものです。

 

 

でもその回数や、治りやすさには日ごろの体の状態が大きく影響します。

 

 

自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!

 

 

鍼灸は「風邪を治す薬」ではありませんが、自分の治る力を高めるサポートとして、とても心強い味方になります。

 

 

もし最近、風邪を引きやすい・治りにくいと感じているなら、一度、東洋医学の視点から体を見直してみませんか?

 

 

あなた本来の「整える力」を、鍼灸で引き出していきましょう。

 

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

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