「のぼせ」がつらい…更年期・ストレス性の“ほてり”に鍼灸が効く理由

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
最近暑く感じる日も増えてきました。
まだ体温調整がきちんと出来ていない方が多いこの季節ですが、その陰に隠れて身体に熱がこもっている方も…
しかも、そののぼせは女性特有の症状の可能性もあります。
そこで、今回はそののぼせという症状について解説していきたいと思います。
「のぼせ」とは?ただの体温上昇じゃないんです
「顔がカーッと熱くなる」「頭だけ暑い」「汗が止まらないのに手足は冷たい」こんな症状、ありませんか?
特に40代半ばごろから感じやすくなる「のぼせ」。
更年期の入り口にさしかかる時期、またはストレスが強くかかったときに出やすい症状のひとつです。
医学的には「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」で説明されることが多いです。
ですが、東洋医学ではまた違った視点からこの「のぼせ」をとらえていきます。
東洋医学でみる「のぼせ」=気の流れの逆行【気逆(きぎゃく)】
のぼせの正体は、体の中の「気」が上に偏ってしまう状態。
本来、気は全身をめぐって調和を保つ存在ですが、ストレスや加齢、冷えなどの影響でこの巡りがうまくいかなくなると…
●頭や顔ばかりに熱がこもる
●胸がつかえる、息苦しい
●イライラ、怒りっぽくなる
●寝つきが悪い、夢が多い
といった不快な症状が現れてきます。
これは「気逆(きぎゃく)」といって、本来下に流れるべき気が上へと逆流する現象。
現代的な言葉でいうと、“交感神経優位が続いている状態”に近いともいえますね。
それに対し、東洋医学における気・血・水の性質として、気は昇りやすく、血・水は下りやすいというものがあります。
目に見えない気が、フワフワ身体の上側に移動しやすい…
(のぼせやめまいの原因になりやすい)
物質として認識しやすい血や水が身体の下側に溜まりやすい…
(むくみや冷えの原因になりやすい)
というのはなんとなく想像できるのではないでしょうか?
のぼせは「肝(かん)」と「腎(じん)」のバランスがカギ?
東洋医学では、のぼせの背景には「肝」と「腎」のバランスの乱れがあると考えます。
◆「肝」はストレスや気の巡りを調節する役割
◆「腎」はホルモンバランスやエネルギーの土台を支え、自律神経を安定させる存在
40代以降、この「腎」の力が自然と弱っていきます。
(腎は老化にもかかわるので、歳を重ねるごとに弱化します)
そうなると、それまで肝の力でうまくバランスをとってコントロールできていたものが機能しにくくなり、のぼせという症状として表面化してしまいます。
つまり、「のぼせ」はただの“体の熱さ”ではなく、身体の内側のバランスが崩れだしたサインとも言えます。
ここにアプローチできるのが、鍼灸の強みでもあります。
鍼灸ができること:全身の気を整え、「熱」を下ろす
鍼灸では、のぼせを「上実下虚(じょうじつかきょ)」
――上半身ばかり熱がこもり、下半身が弱っている状態――と捉えます。
治療ではこのアンバランスを整えるように、
■熱がこもった“上”を鎮める(たとえば、百会・太陽など)
■弱くなった“下”を補う(たとえば、腎兪・三陰交など)
■胸のつかえを取る(内関・膻中など)
■気の巡りを助ける(太衝・合谷など)
といった経穴を活用して、気の流れを調えていきます。
とくにお灸は「冷えて熱がこもる」タイプののぼせにも有効。
意外かもしれませんが、「冷えが原因でのぼせる」こともあるんですよ。
いわゆる冷えのぼせというヤツです。
本来手足末端までめぐるはずの熱源が、身体の中心部分で停滞している時にのぼせとなって現れます。
なので、手や足は冷たいのに顔だけ熱感を感じたりするのです。
こんな方は鍼灸を試してみて
◆更年期と言われたけど、薬に頼りたくない
◆ストレスがたまると顔がほてってしまう
◆頭はのぼせてるのに、足は冷えている
◆寝つきが悪く、夢見がち
◆のぼせとともに、イライラや疲れやすさも感じる
こういった症状は、単発の対症療法ではなかなか根本から改善しづらいもの。
鍼灸は体の内側から整え、自然な働きを取り戻すサポートが可能です。
まとめ:のぼせは「からだの声」かも
「なんとなく不調」の代表選手のようなのぼせですが、それは体が発している小さなサインかも。
冷やしたり、鎮めたりすることも必要な時はありますが、本質的には「整える」ことが何より大切です。
自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
自分の体をゆるめて、余白をつくってあげる――
そんなやさしい時間が、症状をやわらげるヒントになるかもしれませんよ。
気になる方は、ぜひ鍼灸も選択肢にいれてみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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