「顎関節症」に悩むあなたへ。痛み・開けづらさ・違和感は鍼灸でやさしくケアできます

北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経失調が専門の鍼灸師 岡崎です!
ゴールデンウイークいかがお過ごしでしたか?
人が多いから出かけなかった方もいれば、ここぞとばかりに遠出をした方もいるでしょう。
いずれにせよ、そろそろ4月の疲労が出てくる頃なので、注意が必要です。
こういう時に特に負担がかかるのは、顎関節っていうのをご存じでしたか?
そこで今回は、顎関節症と東洋医学の関係性について解説していきます!
気づけば「なんとなく不調」が続く顎の悩み
「朝、口が開けづらい」「顎が痛くて食事がつらい」「カクカク音がする」
これらの症状に心当たりはありませんか?
それ、もしかすると 顎関節症(がくかんせつしょう) かもしれません。
整形外科や歯科で「様子を見ましょう」と言われたけれど、なかなか改善しない。
マウスピースや薬でごまかしながら過ごしている。
そんな方の中には、「実はストレスや全身のバランスが影響している」ケースが多く見られます。
今回は、そんな顎関節症に対して鍼灸がどうアプローチできるのか、東洋医学の視点も交えてご紹介します。
顎関節症とは? どんな人がなりやすい?
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に異常が起こることで、以下のような症状が出る状態です。
◆顎の痛み(特にあくびや食事中)
◆開口障害(口が大きく開かない)
◆関節の音(カクカク・パキッなど)
なりやすい人の特徴
●ストレスが多く、歯ぎしり・食いしばりがある
●姿勢が悪く、首や肩のこりが強い
●頭痛・肩こり・めまいなどの自律神経系の症状がある
●噛み合わせに問題がある
現代では、デスクワークやスマホ操作などで姿勢が崩れやすくなっているため、特に40代の女性に多い傾向があります。
もちろん多い傾向というだけで、全世代に起きうる問題ですよ!
鍼灸で顎関節にどうアプローチするの?
鍼灸と聞くと、「痛いところに鍼を打つの?」と思われるかもしれませんが、実は違います。
東洋医学では、主に「経絡(けいらく)」という気の流れに沿って身体を見ていきます。
顎に関係する経絡は、胃経・胆経・三焦経・大腸経 など、主に顔面部を巡行しています。
これらの経絡は、顎だけでなく首や肩、股関節や足首、さらには消化器系などの内臓や、ストレスなどの精神面にも関係してきます。
鍼灸で行うポイント
●顎の周囲の筋肉の緊張を緩める(咬筋、側頭筋、外側翼突筋など)
●首や肩のこりを解消し、姿勢を整える
●ストレス反応を緩和するツボを使って、自律神経を調整
●お腹や足のツボを使って、全身の気の巡りを整える
施術一例として、よく使うツボを紹介します。
実際に触って、硬さやコリなどをチェックしてみて下さいね!
頬車(きょうしゃ):顎の痛みの特効穴で、エラが張るポイントそのものです。
ほとんどの方がコリコリしています。
合谷(ごうこく):顔面・顎まわりの万能ツボで、歯の痛みなどにも使うことがあります。
くいしばりが強くて、歯だけでなく歯茎が痛む時などにも使います。
肩井(けんせい):肩こりとストレス緩和の作用があります。
座りっぱなしで骨盤内の血のめぐりが悪くなっている時に、このツボのあたりがものすごくこります。
太衝(たいしょう):イライラ・気の巡りを改善します。
目の疲れやかすみ、首の右側のこりの改善にも使います。
東洋医学的に見る「顎の不調」の正体とは?
東洋医学では、顎関節症を単に「関節の問題」とは捉えません。
体全体の「気・血・津液(しんえき)」の流れや、肝・脾・腎など内臓のバランスが崩れることで、結果として顎に症状が出ていると考えます。
■ストレスが強い=肝気が滞る=気の流れが悪くなり、顎や首に緊張が出る(関節や筋腱の動きが硬くなる)
■胃腸の調子が悪い=胃経に沿って顎に不調が出る(身体の前面や顎周りを通る経絡の異常)
■冷えや腎虚=下半身が弱くなり、上半身の緊張が抜けず、食いしばりが起きやすくなる(下半身の弱化は上半身の緊張を生む)
つまり、顎の不調は「身体からのサイン」とも考えられます。
そのため、鍼灸では 問題が起きている顎だけでなく、全身のバランスを整える施術 を行います。
当院の施術スタイルと流れ
当院では、以下のような流れで施術を行っています。
①カウンセリング(問診):症状だけでなく、生活スタイルやストレスの状況も丁寧にお聞きします
↓
②舌・脈・お腹・背中のチェック:東洋医学の視点で体質や状態を把握して、方針を立てます
↓
③鍼とお灸による施術:顎、顔面、肩、首を中心に、全身の調整
↓
④セルフケアのアドバイス:日常生活でできるストレッチやツボ押し、呼吸法なども提案
特に、「また痛くならない身体作り」を意識しているので、再発しにくい身体の土台を整えていくことを大切にしています。
顎関節症の不調は「その場しのぎ」では解決しません。
でも、しっかりと身体と向き合えば、改善の道はあります。
最後に:その違和感、決して見逃さないで
「このくらい我慢すれば…」と思ってしまうのが、頑張り屋さんの特徴。
でも、顎関節症は放っておくと、頭痛・耳鳴り・めまい・不眠・胃腸の不調などに波及してしまうこともあります。
逆に言えば、顎の症状を整えることで、身体全体の不調が改善するケースも多いんです。
「薬やマウスピースだけでは限界を感じている」「自然な方法で体の根本から整えたい」
そんな方は、ぜひ一度鍼灸のやさしいケアを体験してみてください。
自律神経や免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
あなたの身体には、本来のリズムがちゃんと備わっています。
それを取り戻すお手伝いを、私たちは心を込めてさせていただきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
当院の治療方針を詳しく知りたい方はしんきゅうコンパスへ!
ネット予約も可能なので、営業時間外でも遠慮なくどうぞ!!