更年期の「不眠・イライラ」に鍼灸治療が効く!自律神経を整えるセルフケアも解説
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経の乱れを解決する鍼灸師 岡崎です!
急に寒くなったと思ったら日中はまた暖かかったりと、気温の変化がジェットコースターの様ですね。
案の定、急に腰を痛めたり、眠れなくなったり、食欲が無くなったりと不調のオンパレードです。
前回は冷えに対してのブログを書きましたが、冷えがきっかけで症状が強く出てくるものもあります。
そのうちの一つが、更年期症状の不眠やイライラです。
今回はそんな不眠やイライラについてお話してきます。
更年期世代の不眠・イライラに鍼灸ができること

「最近眠りが浅い」「ちょっとしたことでイライラする」「体がほてったり、逆に冷えたりする」
そんな更年期特有の不調に悩んでいませんか?
更年期はホルモンバランスの変化によって自律神経が揺さぶられる時期。
そんな時期に、急激な冷えが来るとさらに症状が酷くなりかねません。
体も心も不安定になりやすく、日常生活に支障を感じる方も少なくありません。
そもそも更年期とは何?
意外と漠然とした理解になっている方もいると思うので、改めて更年期とは何ぞやというところからやっていきます。
更年期というのは、女性が迎えるライフステージのひとつの期間のことで、閉経(月経が永久に止まること)をはさんだ前後10年間のことを指すのが一般的です。
日本人女性の閉経の平均年齢はだいたい50歳くらいなので、45歳から55歳くらいの時期が更年期にあたることが多いです。
(※もちろん個人差はあります。)
更年期に何が起こるの?
更年期の中心的な変化は、女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量が急激に減ってしまうことです。
◆ホルモンバランスの乱れ◆
卵巣の機能が衰え始めてエストロゲンが減ると、脳は「もっとホルモンを出せ!」と指令を出します。
でも卵巣はその指令に応えられない状態。
この脳と卵巣のやり取りがうまくいかなくなり、脳が混乱してしまうんです。
実は、このホルモンの分泌をコントロールしているところ(視床下部)は、自律神経をコントロールしているところとも近い場所にあるんですね。
だから、ホルモンバランスが乱れることで、連動して自律神経のバランスまで乱れてしまい、心や体にさまざまな不調が出てくるようになります。
◆更年期症状・更年期障害◆
更年期に伴って現れる不調を「更年期症状」と呼びます。
その中でも、日常生活に支障が出るほど症状が重い状態を「更年期障害」と言います。
更年期に出やすい症状って?
更年期について何となくイメージがわきましたか?
では次に、どんな症状が出てくるかです。
先程も出てきたように、女性ホルモンの変化にともない、自律神経が乱れやすくなります。
その結果、以下のような不調が現れることがあります。
有名どころではホットフラッシュ(急なほてり・汗)、動悸や息切れなどがあります。
また体温調節がうまくいかず、身体が緊張したままになり、不眠、眠りが浅いといった睡眠の問題も出てきます。
さらに、イライラや気分の落ち込みといったメンタルの変動も見られ、身体に影響が出ると頭痛、肩こり、めまい、手足の冷えやむくみと全身に問題が発生します。
これらの症状は、「今日は調子がいいけど、翌日は全然ダメ…」と、日によって波があるのも特徴です。
家族に説明しにくい症状も多いので、ひとりで悩んでしまう方も少なくありません。
他人に理解されにくいというのは、なかなかつらいものです。
鍼灸でできる更年期ケア
鍼灸は自律神経のバランスを整え、体の巡りを改善することで更年期の不調をやわらげます。
東洋医学では、気・血・水の3要素が滞りなく動いていれば病気にならないと言われていますが、更年期はまさに滞り、乱れのオンパレード。
そんな折、鍼や灸の刺激で乱れに乱れた身体の働きを元に戻していこうというのが、治療の目的です。
ホルモンそのものを増やすわけではありませんが、巡りを良くすることで少しずつ症状は改善に向かいます。
自律神経の乱れを整えることで、 不眠や気分の波をやわらげる。
血流を改善することで、冷えやほてりを緩和する。
巡りが良くなって落ち着いた気持になる事で、イライラや不安感を軽減することが出来る。
治療を続けることで「少しずつ楽になってきた」「夜に眠れるようになった」と感じる方が多いのも特徴です。
更年期ケアにおすすめのツボ
なかなかいろんな症状が出てくるので、少しでも自分で何とかできたらと思う方は少なくないはずです。
せっかくなのでいくつか紹介したいと思いますが、効果的な定番のツボではなく、少しだけ聞きなじみのないツボをご紹介してみようと思います。
【 太谿(たいけい 】

内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。
腎の働きを助け、冷えやむくみ、全身のだるさを改善してくれます。
後脛骨動脈という大きな動脈が有るので、ここが冷えると一気に冷えが全身を回ります。
このツボのある経絡は喉の辺りまで続いているので、喉の違和感などにも繋がります。
【 腎兪(じんゆ)】

腰のくびれの、ちょうどおへその裏あたりにあるツボです。
両手を腰に当ててみて、親指が当たるところが目安になります。(ウエストの一番くびれているあたりを探すイメージでOK)
なかなか疲れが抜けず身体がだるい時や、元気を出したい時におすすめです。
その他にも足腰の冷え、腰の重だるさにも効果があります。
更年期に関わるホルモンバランスの安定化にも役に立つので、優しく押すか、カイロなどで温めてみましょう。
【 内関(ないかん)】

手首の内側、しわから指3本分下にあるツボです。
自律神経を整え、不安感や動悸、不眠におすすめです。
寝る前や気分が不安定なときに、軽く押したり温めたりするのがおすすめです。
少し派生するとそのまま手のひらまで指を進め、手のひらの中央にある労宮というツボも同じように刺激するといいですよ!
他にも役に立ついろんなツボがありますが、またの機会にご紹介したいと思います!
日常生活でできる工夫
鍼灸治療だけで改善出来れば、大変うれしい限りです。
ですが、大半の方は、生活習慣に少しだけてこ入れをする必要があります。
鍼灸にプラスして、生活習慣の中でできる工夫も更年期ケアには大切です。
■睡眠リズムを整える
大変難しい内容かもしれませんが、毎日同じ時間に寝て起きる、生活リズムを整えるのにこれ以上の事はありません。
睡眠時間が一緒でも、寝る時間がバラバラだとリズムが整いません。
特に、夜中に起きているというのは可能な限り辞めた方が良いです。
■深呼吸を意識する
これも毎度おなじみ、呼吸の意識です。
ほとんどの方は呼吸が浅く、またその浅い呼吸に全く気が付いていません。
自分は呼吸が浅いんだという認識を持って、ゆっくり呼吸をしましょう。
大事なことは、とにかく息を吐く事です。
口をすぼめて、とにかくゆっくり息を吐き、無理なく吐ききったらその口のままでゆっくり吸います。
3~5回程度やれば十分かと思います。
■体を温める
更年期は極端に冷えるか、ほてるかが多い気がします。
ほてりも、もともとは冷えのぼせであることが多いので、温めてしんどくなければ手足首、下腹部、仙骨部、首などは温めておきましょう。
頭や顔のほてり、暑さがある場合は、頭のてっぺんか後頭部を保冷剤などで冷やすのもOK。
それ以外の場所は、あまり冷やさない方が賢明かと思います。
■ちょっとした運動
屋内でじっとしていても気が滅入るだけです。
体力的に動くのがきついというのでなければ、散歩やストレッチで気分転換できるといいですね。
身体を動かす前は、嫌だな、めんどくさいなと思いがちです。
ですが、動かしだすと案外動けちゃうんです。
何も考えず、外の空気を吸いに行ってみましょう!
今回ご紹介した日常の工夫は、「完璧にやらなきゃ」ではなく、「できるときにちょっと取り入れる」くらいがちょうどいいです。
だいたい更年期で悩んでいる方は、今まで真面目に生きてきて、いろいろ我慢してきた方が多いです。
※だからと言って更年期で悩んでいない方が不真面目だったとか、我慢してないとか、そういうことを言いたいのではないのでご注意下さい。
肩ひじ張らずに、ゆったりとした気持ちに、少しだけなってみるところから始めてみませんか?
鍼灸で心と体に余裕を
更年期は「我慢するしかない時期」と思われがちですが、ケアの方法はたくさんあります。
自律神経の乱れや免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
鍼灸は副作用が少なく、自然に体のリズムを整えてくれるので、薬に頼りすぎたくない方にもおすすめです。
「眠れなくてつらい」「最近イライラがひどい」と感じている方は、一度鍼灸を取り入れてみてください。
きっと少しずつ、体も心も楽になっていきますよ。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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