冷えと自律神経の深い関係 ~身体の内側からポカポカするために~
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経の乱れを解決する鍼灸師 岡崎です!
昨日一昨日は急に20℃を下回るようになって、一気に寒くなりました。
気温が下がりだすと、「手足が冷えて眠れない」「体がこわばって肩こりや頭痛がひどい」といった声をよく耳にします。
冷えはただの体質ではなく、自律神経の乱れと深い関わりがあるのをご存知でしたか?
そこで今回は、冷えと自律神経の関係、そして鍼灸でできるケアやおすすめのツボをご紹介していこうと思います。
冷えはなぜ起こるの?

最近は女性だけでなく、男性も冷えに対して関心が高くなりました。
昔に比べて食べているものや生活環境が変化したのが大きいと思います。
身体の冷えに対して、考えられる原因は大きく分けて2つあります。
まず一つ目は、血流の低下です。
ストレスや緊張、気温変化などでで交感神経が優位になると、血管が収縮して末端まで血液が届きにくくなります。
長期間その状態が続くと、慢性的な冷え状態になってしまいます。
次に、体温調節の不調です。
自律神経は、交感神経や副交感神経の活動をうまく切り替えて体温を一定に保つ役割を担っています。
ですが、その切り替えが乱れると「熱をつくる力」や「熱を巡らせる力」が弱まります。
特に更年期世代では、ホルモンバランスの変化が自律神経の乱れを招きやすく、冷えやのぼせといったアンバランスな症状が出やすいんです。
鍼灸でできる冷え対策

東洋医学では、冷えを「陽気不足」や「気血の巡りの滞り」と捉えます。
ツボに刺激を与えることで、気血の流れを整え、自律神経に働きかけます。
治療の中では、体全体を温めるツボにアプローチしていきます。
手足末端にもそういったツボが密集しているので、セルフケアでもお伝えしています。
血液循環が良くなれば内臓の働きも良くなるので、代謝による「熱を生み出す力」をサポートすることが出来ます。
そうしてめぐりが良くなれば、体の緊張も抜けてリラックスできるようになるので、より血流の改善に繋がります。
このような形で、根本から冷え体質を変えていくのが鍼灸治療の特徴です。
冷えにおすすめのツボ
ではここで、冷え対策のツボの紹介をしていきたいと思います。
ですが、冷えに対してよく使われる「三陰交」や「足三里」はもうご存知の方も多いと思います。
今日は、あまり耳にしないかもしれないような、少しマイナーだけれど効果的なツボをご紹介したいと思います。
【陰陵泉(いんりょうせん)】

すねの内側、膝の下あたりにあるツボです。
水分代謝を整える作用があり、冷えやむくみが気になる方におすすめです。
体液の循環が悪いと冷えやすくなるので、水分代謝に関与するツボへの刺激は間接的に身体を温める事になります。
【太衝(たいしょう)】

足の甲、親指と人差し指の間にあるツボです。
イライラやストレスで気が滞って冷えやすいタイプに効果的です。
気血を動かす力が強いので、じっとしているのが苦手な、発散が足りていないタイプの方におすすめです。
【関元(かんげん)】

おへそから指4本分下のお腹の中心にあり、体の「陽気」を補う重要なツボです。
冷えや疲れの対処に幅広く使えます。
身体が冷えていたり、疲れが酷かったりすると、このツボの辺りがべこっと凹んだ感じになります。
そんな時は、カイロで温めたり、ドローインなどがおすすめですよ。
比較的どこも触りやすい場所だと思うので、是非取り組んでみて下さいね!
日常でできる冷えケア
なんといっても、根本的な冷えの改善には日々の過ごし方が大切です。
ツボに刺激したからと言って、パッと冷えが治るわけではありません。
日常的に取り組んでいただきたいのは、以下のようなことです。
◆首・手首・足首を冷やさないようにする◆

いわゆる3首ですね。(くびれも入れて4首です)
なぜ首のつくところを冷やさないようにするのかというと、この場所には表面に近いところに大きな動脈が通っているからです。
体温は血液に乗って運ばれていくので、血管自体が冷えてしまうと血流が悪くなるだけでなく、そもそも冷えてしまいます。
そんな時におすすめなのは、お湯で手を洗う時に手首に当てておくことです。
寒くなってくると、出先のお手洗いなどでもお湯が出てくるところが有るので、もし見つけたら手首辺りに少しの間当てておくといいですよ。
◆深呼吸や軽いストレッチで副交感神経を優位にする◆

寒くなると、交感神経の働きが活発になり、熱を逃がさない様に血管を収縮させます。
そうでなくとも首や肩が縮こまって、身体が緊張しやすくなります。
そんな時は、ゆっくりした呼吸や緊張した筋肉を少し伸ばしておくと、リラックスしやすくなります。
ただし注意点として、ストレッチをする時は思いっきり伸ばさないようにしてください。
固まった筋肉を急激に伸ばすと、反動で縮もうとするのでかえって身体を痛める原因になります。
◆温かい飲み物をゆっくり飲む◆

注意点は温かい飲み物で、熱い飲み物ではありません。
あまり熱いと、かえって交感神経を緊張させてしまうだけでなく、食道粘膜を傷つけてしまうのでよくありません。
ホッと一息つけるような温度の飲み物を飲むようにしましょう。
◆適度な運動で筋肉量を保つ◆

運動という文字を見ると拒否反応が出る方が一定数いますが、これは避けては通れません。
ですが、いきなり走ったりしてはケガの元。
運動習慣のない方は、まずは家の周りを歩く程度にしておいた方が良いかもしれません。
外に行く時間もない方は、その場でゆっくり息を吐ききって、同じだけゆっくり吸うというのをやると身体が温まりやすいです。
ちょっとした工夫で、体の内側からポカポカ感が持続しやすくなりますので、何か一つ取り組んでみましょう!
まとめ
冷えは「仕方ないもの」ではなく、自律神経や気血の巡りを整えることで十分改善できます。
ただ、慢性的な冷えは改善までに少し時間が掛かります。
自律神経の乱れや免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
鍼灸で体を芯から温めつつ、日常のケアを組み合わせることで、冷え知らずの快適な毎日を過ごしていただけますよ。
もし「冷えがつらい」「眠れないほど手足が冷える」と感じていたら、ぜひ一度ご相談くださいね。
今回も最後までよんでいただき、ありがとうございました。
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