動悸・息切れと自律神経 ~鍼灸で整える心と体のリズム~
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経の乱れを解決する鍼灸師 岡崎です!
いよいよ高かった気温も下がり、今週中ごろにはついに最高気温が20度を下回る予報になりました。
例年の今頃がどれくらいの気温だったか、もはや記憶に残っていません。
これほど急に下がると、これはこれで調子を崩す原因になります。
現に、内臓系の不調や、ぎっくり腰などの物理的な不調と多岐にわたり問題を起こしている方が多いです。
もちろん、自律神経の調整がうまくいかなくて問題を起こしている事もしばしば。
更年期入っている方やストレスを強く感じている方は「急に心臓がドキドキする」「息切れがする」と感じることもあるのではないでしょうか?
これらは自律神経の乱れによって起こることが多く、日常生活に不安を感じる方も少なくありません。
ということで今回は、動悸や息切れと自律神経の関係、鍼灸でできるサポート、そして日常でのセルフケアについてご紹介していきます。
動悸・息切れの原因と自律神経の関係

動悸や息切れは、心臓や肺の問題だけでなく、自律神経のバランスが大きく影響しています。
例えば、交感神経優位なら心拍数が上がり、ドキドキ感や息切れを感じやすい。
副交感神経活動不足ならリラックスできず、回復力が低下する。
そこにホルモンバランスの変化の影響(更年期には特に自律神経の乱れが出やすい)が加わって、動悸や息切れが起きやすくなります。
自律神経のバランスを整えることが、症状改善の鍵となります。
鍼灸でできるサポート

鍼灸は、自律神経に働きかけて心拍や呼吸のリズムを安定させ、心身の緊張を緩和させることが出来ます。
例えば、心拍や血圧を安定させることで、血流や気のめぐりを整え、体全体のバランスを改善させる事ができます。
そうすることで、緊張した筋肉や胸周りのこわばりを緩和させ、呼吸を楽にして心拍や血圧を安定させます。
薬に頼らず、自然に心身を整えられるのが鍼灸の魅力です。
動悸・息切れにおすすめのツボ
ではここで、息切れや動悸に対して、自分でもできる対処法をお伝えします。
まずは息切れや動悸を抑えるのに使うツボの紹介をしていきます。
ツボを押さえたからすぐ止まる…ということはないかもしれませんが、幾分か楽になると思いますのでまずやってみて下さいね。
【内関(ないかん)】

手首の内側、2本の腱の間にあるツボ。
心を落ち着け、動悸や息切れの緩和に効果的です。
みぞおちの硬さを取る時にも使うので、逆流性食道炎や胃のムカつきなどがある方にもおすすめです。
乗り物酔い対策のツボとしても有名です。
【膻中(だんちゅう)】

胸の真ん中、乳頭の間の高さにあるツボです。
ここも呼吸や心のリズムを整えるのに使います。
ここはストレスを感じている時に押すと大体痛いですし、ストレスの強さに比例して痛みが強くなります。
肋骨の動きが悪くなっている方も痛みが出やすい場所なので、普段から緩めておくとかなり楽になります。
【太淵(たいえん)】

手首の親指側にあるツボで、脈診をする時に指を置く場所でもあります。
呼吸器や心の安定に働きかける作用があります。
軽く押したり温めたりするだけでも日常に取り入れやすいですが、動脈上なので押すのに抵抗がある方もいるかもしれません。
そんな時は、洗面器などにお湯を張って手を浸けるだけでもいいです。
短時間で体が温まり、呼吸が楽になります。
1cm角に切ったテーピングをツボの上に貼るだけでもいいですよ。
出来る事から少しずつ始めましょうね!
日常でできるセルフケア
次は、日常でできるセルフケアについてです。
息切れや動悸は、日頃の過ごし方次第でも緩和できる場合があります。
◆深呼吸や腹式呼吸で副交感神経を優位にする◆

動悸や息切れで悩んでいる方のほとんどに、呼吸の浅さが見られます。
そして、その大半がその呼吸の浅さに自覚がないという点も共通です。
こちらが尋ねてみても、いまいちピンと来ていない方がほとんどです。
自律神経の緊張がある事も問題ですが、まずはきちんと息が出来る身体に戻しましょう。
その一環として、ゆっくりとした呼吸が大切です。
◆軽い運動やストレッチで血流を促す◆

少し動くと息切れする…なんて方に、いきなり歩いたり走ったりというのはなかなか酷な話です。
でも動かなきゃ…と思える方には、その場で動くというのをお勧めします。
椅子に座った状態でも足や腕などは動かさせますし、身体を捻ったりすることもできます。
動けないという方に限って、いきなり運動強度の高い事をしようとする傾向にあります。
地味ですけど、その場で出来る動きから始めてみて下さい。
◆緊張を感じたら肩や首を軽くほぐす◆

大体緊張を感じた時には、首や肩はもう固まっているものだと思ってください。
中にはこり感を感じない方もいますが(私もそうです)、同じ体勢を続けているとほぼ固まっています。
筋肉のこわばりが起きると、その中を通っている血管や神経を圧迫して循環が悪くなります。
血流が悪くなるとますます硬さが取れにくくなり、結果息切れや動悸に繋がります。
◆温かい飲み物で体を内側から温める◆

流石にもう寒くなり始めているので、氷を入れてキンキンに冷やして飲み物を飲んでいる方はいないと思いますが!
わざわざ身体の中を冷やすような飲み物を飲む回数が多いと、取れにくい疲労感へと繋がります。
冷えた身体を温めるために、熱を作らないといけなくなるので余計なエネルギーを消費することになります。
体温調節も自律神経の仕事ですので、少しは負担を減らしてあげられるような取り組みをしましょうね。
小さな工夫で、心と体のリズムを整えることができますよ。
まとめ
動悸や息切れは、自律神経の乱れやホルモンバランスの影響で起こることが多い症状です。
鍼灸で体と心のバランスを整え、日常のセルフケアを取り入れることで、症状を和らげやすくなります。
自律神経の乱れや免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
「急に心臓がドキドキする」「息切れが気になる」と感じる方は、一人で我慢せずにぜひご相談くださいね。
早めに対処すれば、大事にならなくて済むかもしれませんよ。
今回も最後までよんでいただき、ありがとうございました。
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