春風と共に、不調来たりけり。~3つのグループで春の不調をみる~
皆さんこんにちは!
阪急千里線南千里駅直結、吹田市津雲台のショッピングセンター
『トナリエ南千里』二階の南千里鍼灸整骨院 鍼灸師の岡崎です。
気付けば3月も後半に差し掛かる頃になりました。
暦の上での春が、いよいよ本番に向かっています。
(暦の春は3、4、5月ですが、最近は4月から夏日があったりしますよね)
春は何かと体の不調が起きやすいです。
目に関するトラブル(痒み、乾燥からのドライアイなど)、
些細なことでイライラする、筋肉がひきつりやすいなど…
これらの症状が春に現れやすいのにはちゃんとワケがあります。
しかも、そのワケを表にした便利なものまであるんです!
ではどうぞ、はい、ドン!
…これを見ただけで理解できた方は鍼灸師になれます!(嘘です)
この表は、自然の性質や人体の変化などを5つに分類して、関係あるもの同士をまとめた表です。
「大事なことはこの表にすべて載っている!!」
全部の解説はスペースの問題で省きます。
今回見て頂きたいのは青色で囲われている列です。
まず、今回のテーマである五季の「春」ですね。
そしてその春に変調をきたしやすい臓腑が「肝」「胆」。
※ここでいう肝は、目ンテナンスできていますか?~東洋医学:肝編~
でも紹介した東洋医学での「肝」で、西洋医学の「肝臓」とは少し違います。
では残りを3グループに分けてそれぞれの関連を見てみましょう。
1つめは五官:目、五液:涙、五主:筋、五変:握、五華:爪。
これは肝胆の状態が出やすい場所を表しています。
肝胆の不調は「目」に出やすく、その目に関係する液体の
「涙」が出にくくなったり、逆に止まりにくかったりします。
( 目の疲れは肩こりにも有効な「目の疲れ」対策も参考に!)
更に肝胆は「筋」(西洋医学で当てはめるとスジ、靭帯などに相当)
とも関係があり、ひきつりなどを起こしやすくなります。
それに加え「握」なので体に力が入りやすくなります。
(知らない間に力が入り、気付けばこぶしを握っているイメージ)
また、「筋」の状態は「爪」に現れるので、爪に線が入ったり、もろくなったりします。
2つめは五労:行。
春は温かくて気持ちよく、ついあれこれしたくなりますが、
「行動」し過ぎると肝胆が疲れますよという意味です。
3つめは、五志:怒、五色:青、五臭:あぶらくさい、五味:酸。
ハイ、ここで来ました「怒」!
春に些細なことでイライラするのは、怒りという感情と春が関係あるからです。
とにかく怒りっぽくなります。
ちょっと信号に引っ掛かっただけでイライラ、レジ待ちで前の方がまごついている…ドッカーンです。
そうして怒っているとこめかみに薄っすらと「青」筋が浮いてきます。
白目が薄っすら「青み」を帯びることもあります。
五臭は簡単に言えば体臭です。「あぶらくさい」そのままです。
(漢字の変換が出来ませんでした)
加齢臭とはまた違う、独特な臭いがします。文字だけで伝えられないのがもどかしい…
最後に五味=味覚の事で、肝胆と関係あるのは「酸味」です。
酸味というとお酢をイメージされる方が大多数ですが、
実際は乳製品(特にヨーグルト)や梅干しなども含まれるので、
この時期は特に摂りすぎ注意です!!!!疲れます、とにかく疲れますからね!!
以上、駆け足で説明させていただきました。
各季節でこういった症状が出やすいだとか、こういう不調が出るといった事は、
はるか昔から知られていたわけですね!
春に出てくる不調はまだまだありますが、肝胆に対するアプローチで改善されることが多いです。
目の疲れや痛み、筋のひきつり、すぐイライラするなど、
該当する症状がありましたら、一度鍼灸治療を受けてみて下さいね!
御精読ありがとうございました!!