東洋医学が深く読み解く!冬の寒さと関係するあなたの腰痛タイプ別分類と根本改善法
こんにちは!北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピで、
皆さんの心と体の調和をお手伝いしている鍼灸師の岡崎です!
とうとう12月も下旬になりました。
今年も残りわずかですが、最後まで気を抜かない様に過ごしましょう。
さて今回は、寒い時期に悪化しやすい腰痛についてお話していきます。
腰痛の治療って、腰だけでなく、身体のいろんな場所を診ていきます。
初めての方などは、「え、腰が痛いのに足やお尻を触るの?」と驚かれるかもしれませんね。
実は、東洋医学では、痛みのある場所だけでなく、その痛みがどこから来ているのか、
体の内側で何が起こっているのかを読み解くために、
「経絡」というエネルギーラインや、その人の「体質」をとても重要視します。
今回は、東洋医学をベースに、あなたの腰痛がどのタイプに当てはまるのかを分類し、
そのタイプ別の原因と、私たち鍼灸師がどうアプローチするのか、
そしてご自宅でできる簡単なセルフケアまでを専門家として詳しくお伝えしますね!
東洋医学的!腰痛を読み解く3つの「経絡」ライン
東洋医学には、体の中を巡るエネルギー(気・血・水)の通り道である「経絡」という考え方があります。
腰痛も、どの経絡のバランスが崩れているかによって、痛み方や対処法が大きく変わってくるんです。
今回は、腰痛に関わりの深い主要な3つのライン+αをご紹介しますね。
1. 膀胱経(ぼうこうけい)ラインの場合:背中から足裏まで広がる痛み

【痛み方の特徴】
太ももの真裏から腰・背中にかけてまっすぐ痛みが上がってくることが多いです。
逆に、ふくらはぎやアキレス腱の方へと痛みが下りていくこともあります。
このタイプは、前かがみになったり、腰を丸める動作で痛みが出やすいです。
【原因の読み解き】
膀胱経は、背中からお尻、太ももの裏、ふくらはぎ、足の小指まで、体の背面を広く走っている経絡です。
この経絡の滞りや緊張は、長時間同じ姿勢で座りっぱなしの方や、
足の冷えがある方、また目の使いすぎや首の凝りが強い方にも現れやすい傾向があります。
※この経絡は目の周りや首の後ろにも関係しているので、
慢性的な眼精疲労が、実は腰痛を引き起こしていることも少なくないんですよ。
【セルフケアのヒント】
少し痛いですが、膝裏の真ん中にあるツボ(委中:いちゅう)や、
その周辺の固まったゴリゴリとした場所を優しくほぐしましょう。
太ももの裏側全体をじっくり伸ばすストレッチも有効です。
目の疲れは緊張につながりますので、蒸しタオルなどで目元を温めるのも効果的です。
2. 胆経(たんけい)ラインの場合:側面からお尻、鼠径部まで響く痛み

【痛み方の特徴】
太ももの外側からお尻(特に横の方)を経由して、腰に痛みが上がってくることが多いです。
ギクッとした鋭い痛みよりも、重だるい痛みや、ビリビリとしたしびれを伴うこともあります。
腰を横に倒したり、体をひねる動作で痛みが強くなることが多いです。
骨盤の上あたりからお腹の側面にかけて痛みが広がる場合もあります。
【原因の読み解き】
胆経は、頭の横から体の側面、お尻の外側、太ももの外側を通る経絡で、
ストレスやイライラといった精神的な緊張と深く関わるとされています。
「肝(かん)」という、東洋医学でいうところの自律神経の働きや
気の巡りを司る臓腑のバランスが崩れると、この胆経にも影響が出やすくなります。
普段からストレスが多い方、姿勢のアンバランスがある方に起こりやすいタイプです。
【セルフケアのヒント】
お尻の筋肉(特に外側)をストレッチしたり、
体側を心地よく伸ばす運動(深呼吸しながら行うとさらに良いですよ!)をして、
体の側面の緊張を緩めてあげましょう。
足の甲のツボ(足臨泣:あしりんきゅう)などを優しく押すのもおすすめです。
3. 督脈(とくみゃく)ラインの場合:体の軸、背骨の真ん中が痛む

【痛み方の特徴】
腰の真ん中、特に背骨のライン上や、その下の仙骨のあたりが、
漠然と、あるいはズーンと重く痛むことが多いです。
背骨に絡んだ痛みになるので、どの動作をしても痛む傾向があります。
(前にかがんでも、後ろに反っても痛いなど)
【原因の読み解き】
督脈は、背骨の上を通り、頭頂までを貫く、
体全体の「陽のエネルギー」を司る最も重要な経絡の一つです。
この督脈は、自律神経(特に交感神経)と密接に関係しており、
精神的な緊張が強い方、常に張りつめている方、疲労が極度に溜まっている方が患いやすいとされます。
(現代人によくおきる、疲労や自律神経の乱れにも関係が深いです。)
また、東洋医学では「腎(じん)」という、生命力や体の土台、
ホルモンバランスを司る臓の弱りと関係する場合もあります。
産後の女性や慢性的な疲労がある方も注意が必要です。
【セルフケアのヒント】
何よりもリラックスを心がけ、目を休ませることが大切です。
(目の疲れは交感神経の緊張に直結し、督脈への負担になります!)
軽く背中を温める、湯船にゆっくり浸かるなど、体と心を緩める時間を作りましょう。
4. 瘀血(おけつ)の場合:根強く、しつこい痛み
経絡とは違うもう一つの大切な分類である「瘀血(おけつ)」タイプ。
ここまでは経絡の滞りによる分類でしたが、東洋医学では、
もう一つ非常に重要な腰痛の原因として「瘀血(おけつ)」、
つまり血行不良や古い血の滞りによる痛みを捉えます。

【症状の特徴】
腰や下腿(ふくらはぎなど)に、赤紫色や青紫色の血管が浮き出ている。(下肢静脈瘤がある場合も含まれます。)
痛み方が「刺すような痛み」「一点に集中する痛み」と表現されることが多いです。
痛む場所が移動せず、いつも同じ場所が痛みます。
温めると一時的に楽になりますが、なかなかすぐに改善しない、根気のいるタイプの腰痛です。
【原因の読み解き】
立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢が続く方は、
下半身の血流が滞りやすく、瘀血が溜まりやすいです。
前回の内容でもあった、冷え性も瘀血を悪化させる大きな原因となります。
(前回ブログ「万病のもと」冷え性を根本解決!東洋医学の知恵でポカポカ体質へ)
女性の場合は、生理不順や子宮・卵巣系の不調が腰に現れている場合も、瘀血が関わっていることが非常に多いです。
全員に共通している事は、精製・加工された糖質摂取の頻度が多いということです。
【専門家のアプローチとセルフケア】
このタイプの腰痛は、根本にある瘀血を改善する必要があるため、
少し時間がかかりますが、血流を良くし、循環を促すことで確実に改善に向かいます。
当院では、この瘀血を効率よく取り除くために、
通常の鍼灸治療に吸い玉(カッピング)を併用することもあります(希望者のみ)。
吸い玉は、滞った血(瘀血)を皮膚表面に吸い上げ、循環を促すことで改善を早めます。
ご自宅では、足湯で腰から下が冷えるのを防いだり、
軽いウォーキングで血行を促すことがとても大切です。
鍼灸治療であなたの腰痛を根本から改善へ!
いかがでしたか?一口に腰痛といっても、これだけタイプが分かれています。
実際の臨床では、これらのタイプが複雑に絡み合っていることの方が多く、
例えば「膀胱経」の痛みが出ていても、根本原因が「督脈」の緊張(自律神経の乱れ)にある、
なんてこともよくあります。
だからこそ、私たちは、痛い場所だけではなく、
痛みのライン(経絡)や体の内側の根本原因(体質、自律神経、臓の弱り)を
東洋医学の診断法(脈診、舌診、お腹の触診など)でしっかりと見極め、
各個人に合った治療計画を立てています。
自律神経の乱れや免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
育児や家事の疲労、冷え性、生理不順など、複合的なお悩みを抱えて体質を根本から改善したい方。
ハードワークやストレスからくる慢性的な痛みや不調を改善し、最高のパフォーマンスを維持したい方。
このような、西洋医学では「特に異常なし」と診断されるような「未病」の状態から、
お一人お一人の生活背景や体質に合わせて整えていけるのが、鍼灸の大きな強みです。
痛みで動けなくなる前に、そして繰り返す腰痛に悩まされる前に、
「どこに症状が出やすいのか」を知っておくことで、
ご自宅での応急処置や予防ケアができるようになります。
まずはご自身の腰痛のタイプを知るために、また、日々のケア・症状改善のために、
ぜひ一度当院にお越しください(^_^)
何かお力になれることがきっとあると思いますので、
どんな小さなことでも、どうぞお気軽にご相談くださいね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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