「すぐ風邪をひく…」その原因は自律神経?免疫力を高める鍼灸と東洋医学の話
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピで、
皆さんの心と体の調和をお手伝いしている鍼灸師の岡崎です!
東洋医学の専門家として、今回はみなさんの「免疫」と「自律神経」について、
少し深掘りしてお話ししようと思います。
今年の冬は思ったほど気温が下がらない状態でのスタートですが、
最低気温は順調に下り坂です。
そうなると、最高気温と最低気温の差が大きくなり、
体調管理が大変になります。
その結果、
「また風邪ひいたかも…」
「最近、なんだか風邪をひきやすくなったなぁ」
「寝ても疲れが取れなくて、すぐに体調を崩してしまう…」
なんて感じること、ありませんか?
毎日家事に育児に仕事にと頑張っていると、
どうしても自分の体のケアは後回しになりがちですよね。
「ただの疲れだから大丈夫」と思っていても、
実はその裏で「自律神経」がSOSを出しているかもしれません。
実は、自律神経と私たちの体の「免疫力」は、
切っても切れない深い関係にあるんです。
今回は、なぜ自律神経が乱れると体が弱くなるのか、
そして東洋医学ではどうやってその壁を乗り越えるのか、
詳しくお話ししていきますね。
自律神経は「体の守り」の司令塔

まずは基本のおさらいからいきましょう。
自律神経は、私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温、内臓の動きなどを
24時間体制でコントロールしている重要なシステムです。
これには2つの種類があります。
交感神経(アクセル):
活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時に働く。
「戦うモード」の神経。
副交感神経(ブレーキ):
寝ている時、リラックスしている時、ご飯を食べている時に働く。
「回復モード」の神経。
健康な状態であれば、この2つがシーソーのようにバランスよく切り替わっています。
(ちなみに、どちらも高水準で働いているということが前提です)
しかし、現代社会はストレスがいっぱい。
常に「交感神経(戦うモード)」がオンになりっぱなしの方が非常に多いんです。
なぜ「頑張りすぎ」が免疫力を下げるのか?

ここから少し専門的なお話になりますが、すごく大事なポイントです。
「ストレスで免疫が下がる」とよく言われますが、
体の中では具体的に何が起きているのでしょうか?
1. 白血球のバランスが崩れる(顆粒球とリンパ球)
私たちの血液の中には、ウイルスや細菌と戦う「白血球」がいます。
この白血球のメンバー構成が、自律神経によって変わってしまうのです。
交感神経が優位なとき白血球の中の「顆粒球」という成分が増えます。
顆粒球は大きな細菌と戦うのが得意ですが、
増えすぎると自分の体の組織まで攻撃してしまい、
炎症(組織の破壊)を引き起こしやすくなります。
※例えば、口内炎ができやすかったり、
胃が荒れたりするのはこの影響があると言われています。
副交感神経が優位なとき、白血球の中の「リンパ球」が増えます。
リンパ球はウイルスなどの小さな敵と戦うのが得意です。
リラックスして副交感神経が働くとリンパ球が活性化し、
風邪などのウイルスに対する抵抗力が高まります。
つまり、ストレス過多で交感神経ばかり働いていると、
ウイルスと戦う「リンパ球」が減ってしまい、
結果として風邪をひきやすくなってしまうのです。
2. 腸内環境がストップする
「免疫細胞の約7割は腸にいる」という話を聞いたことはありますか?
腸は最大の免疫器官なのですが、腸が元気に動くのは副交感神経が働いている時だけなんです。
仕事や家事でバタバタして交感神経が優位なままだと、腸の動きが鈍くなります。
すると、便秘や下痢になりやすいだけでなく、
腸内の免疫システムがうまく作動せず、
全身の防御力がガクンと下がってしまいます。
体は寝ている間に修復されます。
しかし、自律神経が乱れて「夜になっても戦闘モード」だと、深い睡眠に入れません。
※「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」というのは、体がまだ戦っている証拠かもしれません。
回復時間が足りなければ、当然ウイルスや菌を追い出す力も湧いてきませんよね。
東洋医学で見る「免疫」の話 〜「衛気」をご存知ですか?〜

さて、ここからは東洋医学の専門家としての視点です。
西洋医学でいう「免疫」に近い働きをするものを、東洋医学では「衛気(えき)」と呼びます。
「衛(まも)る気(き)」と書く通り、これは体の表面をバリアのように覆って、
外からの敵(東洋医学では「邪気(じゃき)」と言います)が
侵入するのを防いでいるエネルギーのことです。
この「衛気」が弱まると、バリアに穴が開いた状態になり、
風邪(邪気)がスッと体に入ってきてしまいます。
東洋医学では、このバリアを強くするために、以下の臓器(五臓)の働きを重視します。
脾(=胃腸系):
食べたものからエネルギー(気)を作り出す工場。
ここが弱るとバリアの材料不足になります。
肺(=呼吸系):
作られた「衛気」を全身の皮膚や粘膜に巡らせるポンプの働き。
当然呼吸にも関係し、めぐらせるという働きに関与します。
腎(=生命力):
体の根本的なエネルギーを蓄える場所。
冷えと過労に弱く、ここが弱ると全体のパワーが落ちます。
自律神経が乱れている状態は、東洋医学的に見ると
「気の巡りが停滞している(気滞)」や「エネルギー不足(気虚)」の状態。
鍼灸治療は、このバランスを整えるのが大の得意なんです。
鍼灸治療で「強制リラックス」のスイッチを入れる

「体調管理のために鍼灸?」と思われるかもしれませんが、
実はこれがとても理にかなっています。
鍼やお灸で体を刺激すると、体はそれを「微細な反応」として受け取ります。
すると、その刺激に対して体を治そうとするスイッチが入り、
強制的に副交感神経(リラックスモード)が優位になる反応が起こります。
筋肉の緊張が解ける:
ガチガチの肩や背中が緩むと、呼吸が深くなり、酸素が全身に回ります。
酸素は血液に乗って運ばれるため、血行も良くなり身体も温まりやすくなります。
お腹が動き出す:
治療中に「グルグル〜」とお腹が鳴ることがありますが、
あれはリラックスして腸が動き出した良いサインです。
よく鳴る人ほど、普段腸の働き落ちている可能性があります。
「衛気」が巡る:
ツボを刺激することで、滞っていたエネルギーの流れをスムーズにし、
体のバリア機能を立て直します。
酸素の循環≒気の循環ですから、衛気が巡ることで身体の防御に徹してくれます。
薬で症状を抑えるのではなく、
「あなたの身体が本来持っている、治そうとする力」を引き出す。
それが鍼灸治療の醍醐味です。
今日からできる!免疫力アップの生活習慣

鍼灸治療で体を整えるのと同時に、
ご自宅でのケア(養生)を取り入れると効果は倍増します。
無理なくできることから始めてみましょう。
1. 「お腹」と「足首」を温める
東洋医学では「冷えは万病の元」と言います。
特に胃腸(脾)と足元(腎)は冷やさないことが鉄則です。
夏でも冷たい飲み物は控える(常温か温かいものを)。
シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる。
レッグウォーマーや腹巻きを活用する。
こういった日々の習慣が、身体を強くします。
2. 「吸う」より「吐く」を意識した呼吸
呼吸は、自律神経に直接アプローチできる唯一の方法です。
ポイントは「長く吐くこと」。
息を吐く時に副交感神経が働きます。
仕事の合間や寝る前に、口をすぼめて細く長く、
体の中の悪いものを全部出し切るイメージで息を吐いてみてください。
イメージしにくいようでしたら、ストローを銜えて息を吸う・吐くをしてみて下さい。
3. 朝日を浴びて「体内時計」をリセット
朝起きて太陽の光を浴びると、
幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。
これが夜になると睡眠ホルモン「メラトニン」に変わり、質の良い睡眠を誘います。
※「朝のリズムが夜の睡眠を作る」とイメージしてみてください。
4. 腸が喜ぶ「和食」を中心にする
免疫の要である腸を整えるには、やはり日本古来の食事が一番です。
発酵食品: 味噌、納豆、ぬか漬けなど。
食物繊維: 根菜類、海藻、きのこ類など。
甘いものや脂っこい食事は、腸内の悪玉菌のエサになりやすいので、
疲れている時ほど「素朴な和食」を選んでみてくださいね。
旅館の朝ごはんの様な、ごはん・味噌汁・焼き魚・漬物などが理想です。
まとめ:自分の体を「信じる力」を取り戻そう

「すぐに体調を崩す」というのは、体があなたに
「ちょっと休んで!」「バランスが崩れてるよ!」と教えてくれているサインです。
自律神経の乱れを整え、東洋医学でいう「衛気(バリア)」を
しっかりと張ることができれば、ウイルスやストレスに負けない体は必ず作れます。
自律神経の乱れや免疫の問題、体質改善などは鍼灸治療の得意分野です!
「最近しんどいな…」と感じたら、無理をせず、ぜひプロの手を借りてください。
千里中央の鍼灸整骨院セラピでは、
あなたの体質に合わせたオーダーメイドの施術で、
心と体のバランスを整えるお手伝いをしています。
まずはリラックスして、深い呼吸ができる体を取り戻しましょう。
いつでもお待ちしています!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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