秋という季節が身体にもたらす変調の数々(肺や腸の不調にご注意を!)
皆さんこんにちは!
北大阪急行 千里中央駅直結、せんちゅうパル1階の鍼灸整骨院セラピ
自律神経治療と眼治療が得意な鍼灸師 岡崎です!
このブログってどれくらいの方が読んでくださっているのでしょうか?
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最近かなり秋の空気を感じられるようになってきたかなと感じます。
私は寒いのが苦手なので、朝方の寒さが体に堪えます。
こうも朝晩と日中の気候の差があるとだんだん不調が現れます。
そこで今回は、秋に肺に変調が増える肺について解説していきます。
いきなりですが、下の表をご覧ください。
何を書いているか意味不明だと思いますが、主要なところを解説していきますね。
まず、秋はこの表の金と書かれた白い枠のグループに属します。
この縦並びのグループが、今回見ていく体の部位や変調に関係します。
上から見ていくと最初にあるのは五臓・五腑の欄ですね。
東洋医学では秋は肺と大腸の調子に影響すると言われています。
これを皆さんに馴染みのある西洋医学に置き換えると、肺や大腸だけでなく、気管、気管支、皮膚、扁桃(免疫)などを指します。
では本題、五官・五主・五液・五華を見ていきましょう。
同グループでは、
五官:鼻
五主:皮毛
五液:涕(てい)
五華:毛
とありますよね。
秋は肺・大腸の変調が増えやすく、その影響が五官である鼻に出てきやすくなります。
そして五液の涕は鼻水を指すので、呼吸器系のトラブルが起きると鼻水の状態にも影響します。
五主の皮毛は皮膚の事を指し、五華の毛や毛穴、汗腺の開き等にも影響します。
夏場に冷房がよく効いた部屋などでずっと体を冷やされていると、毛穴や汗腺の働きが低下するので秋口に呼吸器のトラブルが増えたりします。
ここでワンポイント。
今はほぼ見かけなくなりましたが、乾布摩擦を覚えていますか?
あのような肌をこする行動は、皮膚刺激をする事で呼吸器系更には免疫に働きかけて、身体を丈夫にしましょうという取り組みなんですよ。ご存知でしたか?
次は表でいうところの
五悪:燥
五労:臥
の説明をしていきます。
そもそも燥(乾燥)は身の回りに普通に存在しています。
ですが、人体に悪影響を及ぼすと五悪となり〇〇邪と呼び方が変わります。
この場合は燥邪ですね。
空気の乾燥と共に肌や粘膜の乾燥も起きるので、潤いの補給が必要です。
〇〇邪の中で皆さんが一番聞き馴染みあるものが恐らく風邪(ふうじゃ)で、いわゆる風邪(かぜ)ですね。
厳密には違うのですが、それはまた別の機会に。
五労は、長くその体勢を取ると調子悪くなりますよというものです。
肺に関係するのは臥(伏せる、横になって寝る)なので、ずっと寝ているとダメなわけですね。
長期入院している方や、寝たきりの状態になってしまうと呼吸機能が落ちてしまい、飲み込む力も衰えていくので肺炎になりやすくなります。
身近な例では、風邪をひいて数日寝込んだだけでも復帰後ものすごく息苦しかったり、すぐに息切れしたりした経験はないでしょうか?
何をするにも呼吸が関係するので、呼吸機能が落ちるとしばらくつらい時間を過ごすことになります。
最後に変調に関わる
五色:白
五志:憂・悲
五変:欬
五病:咳
五臭:腥(なまぐさい)
五味:辛
五声:哭
をまとめてみていきましょう。
まず五色:白ですが、喘息などの既往があったり、呼吸器になにか問題を抱えやすい方の肌色は白っぽい色になりやすいです。
皮膚の色から不調を起こしやすい臓器などが見えてきます。
五志:憂い・悲しみは、この感情の状態でずっといると肺の病気になりやすいですよというものです。
五変:欬、五病:咳は一緒に説明します。
欬は咳払いという意味があって、肺の変調があると咳払いが多くなるということです。
咳の方は、実際に風邪などひいて病気になった時に出てくる咳の事を指します。
五臭:腥(なまぐさい)ですが、何かを患っている時に、体臭として出てくる独特な臭いの事を五臭といいます。
腥という字には生肉や脂肪のつんと鼻にくる臭い、また、その様な臭いがするさまという意味があります。
なかなかに表現しにくい独特な臭いです。
五味:辛ですが、これは読んで字のごとく辛さを表します。
少量の辛味は、呼吸器等にとっていい刺激になりますが、摂りすぎるとかえって悪影響になります。
激辛ブームなどで真っ赤な料理を目にすることがありますが、辛味は痛覚刺激なので依存性があります。
もっと辛さを!とエスカレートしがちです。
辛い物を食べ過ぎると、肺に関連する皮膚に影響して肌荒れを起こしたり、同じ様に関連のある大腸を荒らして、便秘になりやすくなるので要注意です。
最後に五声:哭(こく)ですが、この字には大声を高く上げて泣き叫ぶという意味があります。
こうしてみてみると、肺に関連する変動は憂いたり悲しんだり泣いたりと、どちらかというとネガティブな感情の時に働くものが多い気がします。
過去の偉人、文豪なども結核などの肺の病で亡くなった方が多いですよね。
その当時は、感染症に対しての対策方法が確立されていなかったという事実もありますが、実際には一抹の不安を覚えて将来を憂いていたのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?
今回は割と長編で秋に変調を起こしやすい肺についてみていきました。
こういう事を少し知っておくと、調子がおかしい時にどういう経過をたどっていくのか、また、どういう行動をとればいいのかが分かるようになります。
東洋医学は生活の知恵でもあります。
深まる秋があるのかわかりませんが、これからまた気候もどんどん変わるでしょう。
身体の変調に気を付けて快適に過ごせるようにしていきましょう。
また折を見て別の臓器も取り上げていくので、ぜひ読んでみて下さいね!!
自律神経由来の不調や体質改善、免疫力を高めるのは鍼灸治療の得意分野です!
まだまだ安定した気候とはいいがたいので、調子がおかしくなる前に改善させておきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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